「津波からの生還」を読んで
「津波からの生還 東日本大震災石巻地方100人の証言」(三陸河北新報社石巻かほく編集局編・2012年刊・旬報社)を高知市下知市民図書館の南海地震コーナーで借りて読みました。
三陸河北新報社は東北6県をエリアとするブロック新聞。この本には、宮城県石巻市、女川町、東松島市の市民100人の体験記が掲載されています。
地震の体験と津波の実体験での証言ですので、どの人の言葉も重く、見につまされました。いずれも「想定外」の事態で懸命に生きようとしたひとたちの証言です。
共通するのは地震時「長く揺れが感じた」が、すぐに津波が来るぞと思った人がいて素早く避難した人もいれば、まったく想定しなかったひともさまざまでした。
津波のうずに巻き込まれ、九死に一生を得た人の証言は身につまされました。一緒に逃げていた身内との別離や目の前で津波に流されていく恐怖が語られています。
あまりの事態の変貌に読んでいても足がすくむ思いでした。よくぞこの人たちは生き残ったと。
そしてそこから何を教訓とするのか。やはり事前の体験と事前の避難訓練を、自分の家族と会社と地域ぐるみでやっておくことでしょう。
「南海トラフ巨大地震から下知地区で生きのびるために」が、私の「ライフワーク」の1つになりました。命の問題、家族の問題、生活の問題、仕事も問題、地域の問題。すべてです。
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