日本国憲法は変える必要はありません
衆議院選挙で大勝した自民党。政権政党民主党の内部崩壊で、予想上の議席を獲得しました。普段から「日本国憲法の改正」「国防軍の創設」「集団的自衛権の行使」「米軍との共同軍事行動こそが国際貢献」というおよそ国民生活とは無縁なことに熱心な安倍内閣に、おおいに気になるところです。
来年夏の参議院選挙でも、自民党・維新が圧勝しますと、「衆議院・参議院の議員の3分の2以上の発議」で憲法改正同義が提出され、可決後国民投票になります。その過半数で憲法が改正されます。
これって大変なエネルギーが要りますね。政権政党自民党は経済の回復という大命題を克服してからのお話ですね。さてお手なみ拝見ですね。
ところが憲法68条の「手続き」から改正するような戦術を出してきました。「国会議員の3分の2」以上の規定を「過半数」にするというもの。なんだか姑息に思いますね。
日本国憲法が公布された祝賀式典には皇族の皆様も出席されて、平和国家日本を目指すことを誓いました。それから66年余り。憲法改正、それも9条の改正だけに熱心な日本国首相が現れたことに、わたしは危機感を感じます。
いま国会がすべきことは、国民の命と財産を守ることです。経済の再建と雇用の創出。少子高齢化社会への社会の仕組みの対応。南海トラフ巨大地震や首都圏地震への減災対策。原子力発電所の地震への安全対策。全国各地の道路や橋梁、トンネルなどの社会資本の整備と点検などです。
憲法を改正する時期にはありません。改正すると息巻いている国会議員の一部には、近隣諸国との対立を促す挑発的な言動を繰り返し、緊張を煽ろたて、「軍備を拡張し国防を」などと「マッチ・ポンプ」的な行動をされている人たちもいます。馬鹿げています。
日本国憲法は今すぐに変える必要はありません。国家的課題は山積みしており、それを取り組んで解決して後に国民的な議論をすべきです。意見の異なる相手を誹謗したり、攻撃したりばかりしている人たちが「国を守る」「国を守るためには個人の権利や言動を制約しなければならない」と言っておられる人たちが、声高に憲法改正を言い立てているからです。
日本国首相は日本国憲法を順守することで日本国首相になったはずです。それを自ら破る意図の首相は即刻辞職すべきです。
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