伊方原発見学会に参加しました。
5月18日(土曜)、19日(日曜)は、公益社団法人高知法人会長中央支部主催「伊方発電所視察見学会」へ参加していました。1泊2日(松山泊)で、自己負担は1人5000円。原子力発電所は行ったことがなかったので、申込みました。
単独で行ったところでなかなか遠いし、伊方までですと自分で車を運転して行くと遠い。宿泊したら到底5000円では行けるはずはない。18日の昼食と夕食(バイキング)と、19日の朝食と昼食は自己負担していないので、電力会社が負担していたのではないでしょうか。法人会も1部負担していると思います。バス代も含め、参加者(29人)1当たり2万円程度はかかっているのではないかと思われます。
日程は結構ハード。18日8時集合。8時20分出発。途中石鎚SAで休憩。八幡浜に11時半到着して昼食。伊方発電所へ移動し、13時から15時まで、ビジターハウスでの説明と遠景での見学。内子の街並み見学が15時40分から16時半まで。道の駅内子からりを見学、松山市のホテル着は18時頃。19時から夕食会。
19日は朝食後8時半にホテルを出発。8時40分に原子力保安研修所。10時まで研修と施設見学。10時半位に松山太陽光発電所見学と研修。11時半に昼食。12時半から13時半まで坂の上ミュウージアム見学。13時40分に帰路に。高知はりまや橋到着が15時40分。自宅へ戻ると16時10分でした。
青年会議所時代に一緒に活動していた時期もある横山敬さんがいました。聞けば法人会中央支部の役員で、今回の企画立案者の1人とか。「僕も伊方原発見たことなかったし、福島原発の事故もあったので検証しようと思いました。」とのこと。知り合いがいると何かと心強いものです。
伊方原子力発電所は、現在1号機、2号機。3号機とも運転を停止しています。加圧水型軽水炉であり、1号機と2号機は56万6千キロワット、3号機は89万キロワットの出力があります。全国の電力会社平均では、30%の原子力発電比率が、四国の場合は43%と高い。現在は運転停止中なので、火力の比率が87%となっています。
それで早速「電気料金の値上げの」説明書も入っていました。値上げ幅は10%前後とか。電力社員の説明では「絶対に福島原発のような事故は起こしませんから、ご理解を得て伊方原発を再稼働させていただきたい。」とのことでした。
最初に伊方発電所ビジターハウスでの説明がありました。スライドを使用して概要の説明がありました。説明によりますと、伊方原子力発電所には、外部電源の確保を重要視していて、非常用の発電機のほかに、高台に電源車を配車しているとか。給水車やポンプ車も複数配車しているとのことでした。
続いて施設内の模型を使っての原子炉の説明がありました。伊方発電所の土台はとなる岩盤は緑色岩盤。硬い岩盤であり、地震の揺れが相当程度緩和されるとの説明。
ビー玉大のウラン燃料(ペレット・1個で各家庭の半年分の電気料とか)が詰まった燃料棒の長さが4メートルとか。原子力発電はウラン燃料を燃やして、水を沸騰させ、高圧をかけているので沸騰した水は」320度になるとか。その蒸気の圧力でタービンを高速回転させて発電しているとか。
放射性物質を閉じ込める5重の壁(燃料ペレット・燃料被覆管・原子炉圧力容器・原子炉格納容器・コンクリート遮蔽壁)であるそうです。
蒸気の熱は取水した海水で冷却後排水。循環しているとか。原子炉の模型や、燃料棒や制御棒(発電を辞める場合に使用、原子炉、タービン設備、制御室の模型の説明もありました。
伊方発電所を撮影してもかまわないという撮影場所がありました。その時はバスから降りて遠景を撮影しました。横山啓さんと撮影しました。海に近く、意外に低い場所にあるんだなとは思いました。
伊方は警備の関係上これ以上は視察できませんでした。翌日松山市にある原子力保安研究所を見学しました。こちらの施設は伊方原発を安全運転するた教育訓練施設です。制御室は伊方発電所と全く同じ設備。運転手シュミレータであり、事故や故障の対応訓練を行っているとの説明でした。
教官は別室の指令室から事故を起こす操作をしたりを抜き打ちに行い、モニターTVでその様子を撮影し、指摘するようです。
原子力発電の補修員を対象とした機器の、分解、検査、修理の訓練をする実物大の施設も建物の中にありました。ここでは撮影はできませんでした。パンフの画像です。
見学に行って感じたことを述べます。原子力発電の熱量は巨大です。安全に制御するためには「電源と水の安定的確保」が絶対条件のように思いました。
福島第1原発の事故後は、特に「電源と水の安定供給」が必要であることが言われ出しました。伊方も電源車やポンプ車も常備し、かなりの容量の能力がある電源車やポンプ車が配車されているようでした。
また2007年の新潟中越地震で、柏崎刈羽原子力発電所が地震で損傷を受けたたので、地震対策として敷地内に免震棟も完成しているそうです。
研修で言われていましたが、「原子力発電は発電過程で二酸化炭素を出さない」とか、「ウラン鉱石は世界各地にあり安定供給される」「原子力発電所の周りの年間放射線被ばく量は微量である」「他の発電方式より原子力は安い」「伊方原発は活断層から離れていて、想定する津波の高さも5・5メートルであるので安全」であるとのことでした。
気になりましたのは「電気はためることが出来ないので、大容量発電の原子力発電所は必要です。」との説明。蓄電池(大容量)の開発はまだまだ難しいのでしょうか?
パンフットをたくさんいただいてきましたので。後日熟読しないといけないです。
| 固定リンク
コメント