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2013.09.22

スマホを捨てて 自然と戯れよう!!

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 一昨日はアップルの新型スマホの発売日とかで、何日も前からマニアの連中が行列していました。私はおっさんでスマホのことは皆目わからんから魅力はわかりません。

 父(94歳)の愛読書の週刊現代。ここへ作家で作詞家の伊集院静という人が「スマホの中には何がある」(「それがどうした 男たちの流儀 連載188回 P70)にありました。

 伊集院氏は乗り物に乗ると,車窓を流れる風景が好きで見るのが楽しいといいます。

「移動する乗り物で思考をすると、脳の働きがすこぶるいいと言う人が多い。
 旅はさまざまなものを人間に与えるが、旅は同時に、自分とは何か、を考える機会にもなる。若いときにはそれは顕著である。

 誰1人知らぬ、言葉もわからぬ土地で、孤独を感じればまず自分っていったい何なんだ、と思わざるを得ない。日本にいて家族、友人と過ごしていれば、そんな機会にはなかなかめぐり逢わない。だから旅にでなさい。

 世界と自分が対峙して、この世界を何なんだ?世界を見て戸惑っている自分って何なのだ?と考えることは、東洋哲学、西洋哲学の基本的な命題である。

 この思考が今、現代人に欠落している最大のものであり、金があれば何でも手にいる、情報を引き出さばすぐに答えを教えてくれる、という愚考、愚行に身を置くのである。」

 となかなか格調高い文章ではないか。確かこの人、女優故夏目雅子さんのご主人であり、漫画家西原理恵子の麻雀友達ではなかったか?浮ついた印象の印象をもっていましたが、なかなかどうして正論をきちんとした文章で書いています。感心しました。

 こうも言われています。

「車窓を少し開ければ風も行って来る。風は季節、時間の流れを教えてくれるし、五感を鍛える。だから私は窓の開かない高層ビルに暮らしている人は人間の暮らしをしていないと考える。四六時中、そこで育った子供は情緒を身体に育むことが難しいと思う。そういうビルで働いている者もしかりだ。」

 確かにそれは言えますね、わたしが28年前に始めた下手の横好きのセーリングを辞められないのは、海の上の大自然は、陸では絶対に味わえない感覚があり、癒されるからですね。
Yasu1

 下手でも人より早く帆走できなくても関係ない。夏でも秋でも春でも真冬でも海へ出ます。同じ海面はありません。その都度刺激を受けます。自分が新しくなる感じがします。

 伊集院氏はよく電車を利用している。

「先日、乗車し席のむかいとこちらに7人ずつの乗客がいて、13人中(私を除いて)8人が携帯電話、スマホを真剣な目で見ていた。外は青空で少し暑いが綺麗な積乱雲が光っていた。そんなことを勿論、彼らは知ったこっちゃない。

 奇妙なことに彼等は皆同じ表情で同じ目の色をしていた。ごく普通の、日本の日常の風景であると大半の人は思うかもしれないが、わたしには奇妙に映った。」

「スマホのなかに何があるのか?
 データがあるだけでしかない。そのデータを或る種の答えと錯覚している人間が大半である。
 検索は、押す作業と引っ張って行かれる作業をしているだけのことで、到達点と思われるところにあるのは答えではなく、状況もしくは今のところ、これですと伝えているだけだ。
 これを若者、子供がやると、それが正解などと思ってしまう、無知とはたいしたものなのである。」

 中略

「仕事にとって1番大切な情熱,誇り、個性がパソコンの中に隠れているはずがない。
世界を変える素晴らしいアイデア、そして誇りを発見し修正できる能力はすべて、人間の本能に近い部分への刺激から誕生する。」と伊集院氏は言い切っています。

 久しぶりに面白いエッセイを読みました。確かにそう思いますね。
 
 高知には新幹線もリニアも未来永劫来ないし、年間5000人ずつ人口が減少している県。でも強がりを言えば山も川も海も身近にある。それほど所得が高くなくても満足度の高い生活は出来ますね。

 人それぞれであると思います。五感を鍛えるのは自然の中ですね。それは間違いありません。

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