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2013.11.26

井の中蛙から見た秘密保護法について

 安倍内閣のお仕事と言うのは「後始末内閣」ということで、1年前の総選挙で国民の信任をえたはずです。東日本大震災の震災復興。福島第1原子力発電所の後始末。財政再建と日本経済の浮揚。という大きな「後始末」を担う政権運用のはずでした。

 今安倍内閣が熱心に国会活動を通じて成立させようとしておる「特定機密法案」なるもの。良く理由がわからない。急ぐ理由すらわからない。今、なぜそれなのか?

 今国会で自公両党が提案した「南海トラフ巨大地震対策地震特別措置法」が成立しました。これは緊急の減災対策だから法案の意味はおおきい。

 300M四方の井の中の高知市二葉町住民の意見を国や県や高知市が、「意見を真摯に聞いてくれる」ことなぞないでしょうが、被害が予想される地域の住民や自治体にとっては良いお知らせには違いない。

 しかしこの「特定機密法案」なるものは、全く恩恵がないばかりか、「重苦しい雰囲気」がありますね。現在日本は民主主義国家であると思いますが、特定機密法案」が成立しますと、中国のような強権国家、全体主義国家に変質するのではないのでしょうか。それを心配します。

 井の中の蛙としては、「わしは11月は地域防災活動に忙しい。だから安部晋三君は、勝手に国の仕組みをつくりかえる大事な法案を数の力で成立させないでいただきたい。」と思います。

 日本国民が昨年、民主党に幻滅して自民党へ投票したのは、「後始末」を期待したからです。東日本大震災からの罹災地域の1日も早い復興。福島第1原子力発電所の安全な廃炉。放射能漏れの終息でしょう。国や地方の財政再建もそうですし、日本経済の活性化も「後始末内閣」として大きく期待していました。

 声高に安倍首相が熱心に言っていますのは、「原子力発電の再稼働と輸出」「自衛隊の集団的自衛権への参加による国際貢献」「憲法改正への強い執念」「特定機密法案」など。全く国民生活一般から出てきた意見でも考え方でもありません。なんの根拠もない戯言であり、亡国の政策ばかりです。

 その程度のことは「井の中の蛙」である私にもわかります。

 現在自民党の支持者の皆さんに申し上げたい。自由民主党は、自由でも民主主義政党でもなくなった。全体主義政党になりました。安倍首相は、中国のような不自由な軍事優先の強権国家を目指しているようです。いい加減にはしゃぐのはやめてほしい。あなたの役目はあくまで「後始末」なのだから。余計なことは一切してはならないのです。

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