下知コミュニティ・センターでの防災炊き出し訓練の報告と反省点
2013年11月24日(日曜日)の午前8時半から午後12時半まで、下知コミュニティ・センターにて、防災部会主催の「防災炊き出し訓練」が行われました。
食材費用は防災部会予算を活用しました。
想定は自宅から大災害時に無事に脱出し、下知コミュニティ・センターにたどり着き、センターに備蓄してありましたお米と野菜(人参・ジャガイモ・玉ねぎ)と牛肉を使用して、防災炊き出し訓練をしました。
お米は、二葉町自主防災会の有志が6月1日に仁淀川町長者にて田植えしたお米です。11月3日の「昭和秋の感謝祭」に新米を持ってきていただいたものです。二葉町自主防災会が買い取りました。
野菜や肉は森二葉町自主防災会会長のお店が食料品店なので、購入していただきました。下知コミュニティ・センター屋上にあるLPガス災害用ユニットを活用した、本格的な防災炊き出し訓練です。
参加者各位は、その場で指示した役割を受理し、やっていただきました。
8時半に運営スタッフが集合して、スタッフ・ミーティングをいたしました。大事な部署は「調理班」と「会場設営班」なので、受付で参加者各位を振り分けをさせていただきました。
調理班はお米のとぎや。野菜の皮むき作業を制約された条件のなかで、黙々とされていました。下知コミュニティ・センターは調子室がありません。水道設備も調理用に設計されていませんので、3階の湯沸かし室に隣接している部屋に机を置き、調理台として活用いたしました。
会場設営班は屋上部のテントや机の設営、4階多目的ホールを食事室への変更をしました。水は4階の飲料水貯蓄タンクから汲みだし、非常用のポリタンクを活用し、飲料しました。
LPガスユニットの取り扱いは、家庭用ガス機器とほぼ同じ
LPガス災害時ユニットは、取り扱いも簡便。ツバメガスの小吉さんが参加者に丁寧に説明をされております。取り扱い方法は、家庭用のガス器具となんら変わらないこと。万が1ガスの接続が外れる場合や、余震で震度5以上の地震を感じたらガスの供給が遮断される安全対策をしております。
災害時には3階の防災倉庫からカギを取り出し,5階の防災倉庫の非常用発電機のところにあるカギを取り出し、LPガス災害時ユニットの蓋を開けます。そのなかに利用マニュアルも設置されています。着火マンも防災倉庫にあります。
ご飯も順調に炊けました。風が弱いので、災害時用のテントも初めて屋上に建てました。参加者各位が協力し合い、会場を設営し、調理をしました。
そしてご飯が炊きあがり、カレーも煮込んできました。100食分のご飯と、120食分のカレーが出来上がりつつあります。調理を始めたのが午前9時過ぎ。配膳は午前11時から開始しました。
屋上部で、どんぶりにラップを敷き、そのうえにご飯を盛り、カレーをかけました。原則階段を下りていただいて、4階多目的室の会場で食事をしていただきました。
食事をしながら、同じ下知でも違う町内会の人同士の交流もできたように思います。
おかわりもしていただきました。材料に余裕もありましたので、下知市民図書館来館者の人達や図書館職員にもカレーを食べていただきました。
参加者は名簿に書いてあるのが65名。書いていない人たちが30名以上おられましたので。当初の予定どうり100人の参加があったと思われます。
11月24日は朝からお天気に恵まれ、風も弱く温厚で何よりでした。なにより無事に防災炊き出し訓練が終わったことが何よりでした。会場の片づけ、洗物などを済ませ、午後1時前にはすべての作業が終了しました。なによりでした。
アンケートや各部署の反省点は後日集約するようにします。参加者は来るろうか?お手伝いの人達は来るだろうか?と心配していました。でも予想以上にたくさん来てくれました。
その場で、役割をお願いしましたが、快く参加者の皆様は請け負っていただきました。そして食事会が終わった後の片づけも手際よく皆で一気にやっていただきました。今回の防災炊き出し訓練は大成功と言えるでしょう。
次回は来年、下知コミュニティ・センター全館を利用した泊り込み避難所開設・運営炊き出し訓練を行いたいと思いました。運営のスタッフの皆様、当日参加でお手伝いしていただいた参加者の皆様、高知市コミュ二ティ推進課山脇係長、伊藤様、有光センター長様お疲れ様でした。お蔭様でよい防災炊き出し訓練が出来ました。
(反省点)
参加者アンケートは26通回収されました。多様な意見を記入した方は真摯に書いていただきました。そのなかでも真摯なご意見がいくつかありました。
「テントは風が強いと重しがないと吹き飛んで危険である。」
「備蓄品は長期保存できる食品を置き、期限切れ前に訓練で使用し、その後補充する。」(中宝永町・60代男性)
「参加者に若い世代が少なく思います。もう少し世代全体の訓練の大切さを考えていただきたいです。」(二葉町・60代男性)
「炊き出し訓練は女性だけではなく、男性も調理できるようにしなければいけないと感じる。」
「容器のラップの敷き方の工夫をしないと先割れスプーンにより割れて容器を汚します。」(中宝永町・50代男性)
「カップヌードルを置いてください。体温計が少ないです。1本しか防災倉庫に置いていないようです。」(宝永町・40代女性)
「防災でカレーを食べましたが、楽しく訓練が出来ました。」(二葉町・70代女性)
「繰り返しの訓練が大切だと思いました。」(知寄町2丁目・50代女性)
「下知コミュニティ・センターが3日間の避難場所であることがわかったのと、備蓄しているお皿やお椀が食料品がないのにおいているのは疑問です。」(南宝永町・60代女性)
「テントの組み立て、3階から水を運びました。5Fにもあればと思いました。」(中宝永町・60代男性)
「非常食の事ですけれど。カップラーメン、飴玉など少しでも置いていただければよいと思います。」(二葉町・60代女性)
などでした。
また調理をされていたり、会場の設営を手伝っていただきました参加者からの声はだいたい3通りの要望に集約されます。
1)5階屋上部にLPガス災害時ユニットがあります。近くに水道や排水溝がないと、大勢を対象とした炊き出しが罹災時にできないと思います。水道と排水溝を5階部に設置いただきたい。
2)防災倉庫への食糧備蓄への要望の意見が多く出ました。お湯はLPガス災害時ユニットで大量に沸かせることは今回の炊き出し訓練でわかりました。カップラーメン・飴・缶詰・レトルト食品などの非常用食品、米の備蓄の要望が多く出されました。
3)衛生用品の拡充の要望もありました。手が十分に洗えないのであれば、感染症防止のために手や指の洗浄・消毒剤としての薬用ハンドジェルの装備をすべきである。消毒用エタノール・ハンドシェルの装備。次亜塩素酸ナトリウム溶液の常備も感染症予防のため必要です。調理用の使い捨て手袋の必要性も出されました。
おおむね参加者各位には今回の防災炊き出し訓練は好評でした。またやってほしいとの要望もありました。参加者は参加者名簿に記入された人が65人。されていない人が30数人いましたので、当初の目標の100人は参加いたしました。
来年度も事業の在り方を再検討し、実施しようと思います。
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