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2013.12.01

アマゾンに負けない店舗の作り方について

どんどん引用自由と言う藤村正宏さんのメルマガ。昨日来ていたので、貼り付けます、いいこと書いてますよ。はっとしますね。

 高知の田舎でも、リアルなお店を商店街で経営している親戚が「みな品だけをうちへ見に来て、ネットで買うのでやってられないよ。」と嘆いていました。

 日本に税金を払わないと言う噂のアマゾンで皆が買い物をするようになれば、日本国は早晩破産しますよ。そうならないようにしましょう。


■Amazonに負けない店舗のつくり方 3つのポイント

雑誌『商業界』11月号に、コラムを書きました。
Amazonに負けない店舗とは?
そういうテーマでした。

実際にAmazonは便利ですよね。
本でも家電でも、家庭用品でも、すごい品揃えと価格の安さ。
小売革命と言っても過言ではありません。

送料無料で、すごく早く届きます。
店にいく手間もいらない。
同じモノを買うのなら、Amazonのほうが安いし、品揃えも多い。
今の時代ほとんどのモノがネットで手に入ります。
本やCDはもちろん、家電、衣料品、食品、家庭用品はもちろん、車やお墓までネットで売っています。

リアルの小売店は、たいへんな時代になったなって、思う。

先日面白いことがありました。
家人が4Kテレビを買いたいと言っていたんです。
自宅を引っ越したので、引っ越すときにテレビを買い替えようと思っていて、どうせなら新開発の4Kテレビと決めていた。
そこで、安いことで有名な家電量販店に行ったそうです。

店員の人にさんざん質問して、たくさんの4Kテレビを見せてもらい、某メーカーの70インチのテレビが気に入った。
価格は85万円。
それを買うということになり、「少し値引きしてくれますか?」と尋ねたら「1割くらないなら」という答え。
家人は「10万円くらい引いてくれたら、主人にも話やすいんですけど」と言ったそうです。
すると店員さんは、「わかりました。ギリギリですが、値引きしましょう」ということになり、結局75万円で仮予約してきたんです。

ボクが帰宅して、その話を聞き、すぐにwebで調べてみました。
するとAmazonでまったく同じ4Kテレビが64万9000円で売っているではありませんか。

家人は買いに行く前にそのことを、電気量販店の店員さんに電話で伝えました。
「Amazonのほうが10万円安いんですけど、どうにかなりませんか?先日ギリギリっておっしゃっていたので、もしダメだったらAmazonで買います」
すると家電量販店は、さらに値引きして、Amazonと同じ値段で売ってくれたんです。

ホント、大変な時代ですよ。
ただ品揃えが多いとか価格が安いっていう店だったら、Amazonで買われてしまいます。

リアルの店舗にとっては、とっても厳しい時代になりました。
こういう傾向は今後、増えることはあっても決して減ることはありません。
ネットショップの市場規模は、さらに拡大することが予想できます。
だからただ単にモノを売っている商店は、これからの時代、生き残るのはかなり困難になっていくということです。

ネットショップに負けない店舗、それはデジタルではできないことをすることです。
デジタルでは不可能なことです。

リアル店舗は空間があるということが、Amazonが提供できない価値があります。
たとえば「接客」もそうです。
接客できるってことは、とっても優位です。
インターネットが発達して、なんでもwebでモノが買える時代、人と人とのふれあいは、とっても価値になるからです。
さらに、店が主催してお客さまを集めてイベントをやること。
これだって、デジタルでは体験できないことですよね。
ネットショップでは提供できない、リアルの店舗の価値。
それを考えることが急務と言っても過言ではありません。
今やらないと、気づいたときには、あなたのお客さまの多くがAmazonに奪われているという事態にもなりかねないからです。


リアルの店舗がAmazonに負けないためのポイントは以下の3つです。

1:独自の商品
Amazonでは売っていない商品やサービスを提供するということ。

2:関係性
お客さまや地域社会との関係性を深めて、ひいきしてもらう。

3:リアルの空間
ネットショップでは再現不可能なリアルの空間。
オリジナリティのある魅力的な店舗空間やイベントを実施する。

順番に解説していきます。

●1:独自の商品

Amazonに負けない店舗になるためには、Amazonでは絶対に売っていないものを売る。
これは負けませんよね。
というか、もともと勝負になりません。
たとえば、手作りのモノ、あなたのオリジナルなもの、意味づけを変えたものなど、あなたの店でしか売っていないものを売るということです。

●2:関係性

お客さまとの「関係性」を構築して、浮気されないようにすることです。
「どうせ買うんだったら、あなたのところで買うわ」と言ってもらえる店になることです。
そのために、ニュースレターを出したり、ソーシャルメディアでコミュニケーションすることが大事です。


●3:リアルの空間

店舗があるということは、
空間や人とのふれあいのあるリアル店舗は、インターネットが提供できないことを提供できます。
いるだけで癒される店とか、来店するだけで楽しいとか、そういうことが大切になってくる。
店舗空間はライブです。
こういう店舗なら、インターネットショップに負けません。

ソーシャルメディアが発達して、みんなが利用するようになりました。
もうインフラと言ってもいい状況です。
そして、スマートホンが急激に普及しています。
スマートホンを手に入れた消費者は、常時インターネットにつながっている状態です。
ますます、ネットショップの市場が拡大していくでしょう。


そういう時代に、リアルの店の価値を高めて、お客さまとの関係性を構築していかなければ、店の存在意義はなくなっていく。
モノを売っているだけの店は淘汰されていくのです。
あなたの独自の価値を発信して、繁盛する店にしてください。

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