認知症800万人時代に生きる
2013年現在世界で認知症とされる人たちが4400万人。高齢化先進国日本では軽度も入れますと800万人が認知症です。先日世界認知症サミットがG8にて英国で開催されたばかりです。
かつて1国の指導者であった米国のレーガン元大統領も、英国のサッチャー元首相も晩年認知症になり亡くなりました。
既に「老・老介護」に突入している我が家でも他人事ではありません。母(88歳)は、5年前に軽い認知症であることが判明。現在アリセプトを服用。なんとか進行を抑えています。
週刊現代12月28日号も「世界中のどこも、経験したことのない社会 「認知症800万人時代」この国に何が起きるのか」(P66)とあります。65歳以上の4人に1人。80歳以上は2人に1人は認知症とか。
見出しは仰々しいが、記事を読むとたいしたことは書いてはいません。「認知症は早期発見・治療がカギだ」と記述しているだけですね。
うちの場合は、超高齢者の両親と同居し、商売をしていますので、常に観察できたので、母の異常な言動に早期に気が付き、MRIを撮影し、専門医の診察を受け「アルツハイマー型認知症」と5年前に発見できました。
県外にいて親とは別居し、年齢的にも1番仕事が忙しい時期に、親が認知症になれば手の打ちようがありません。多くの人たちがそうなっています。
個人的な問題ではなく「社会問題」として国全体、自治体全体、地域社会全体が取り組まないといけない問題なのです。
先日も認知症の父親を在宅介護していた娘さんが目を離した一瞬の隙に外出して徘徊し、列車にはねられなくなった出来事がありました。鉄道会社は運行が遅れたと裁判に提訴、遺族に賠償を命じる不当判決が出たばかりです。
鉄道会社も裁判官も深刻な認知症問題を認識していない浅薄さを披露してしまいました。
現在安倍内閣は国民が政治に無関心であることをいいことに、「戦争をする体制」に日本社会を変えようと画策しています。「特定秘密法案」がそうでした。
足元の「現実」を見ない机上の空論内閣です。わたしは両親のケアもあり、300M四方の町内から出られない立場ではありますが、日本社会の現実は永田町の先生方より良く見えています。
あまり庶民をないがしろにする国策ばかり取るようであれば、わたしなりに「やれることはなんでもやります」から。市民生活の現実とかい離した国策はしてはいけないことは断言します。
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