人間味あふれる介護とは?ユマチュードとは?
写真は毎週水曜日には、1日ディサービスの日。母(88歳)は送迎車を待っているところです。
「どこへ行くがぞね。」
「結さんくよね。
「お爺さんも行くがかね。
「お爺さんは別行動よ。」
「何しに行くがぞネ。体操かね。」
「体操もあるし、長者の家へ行くぜよ。」との会話を繰り返し巻き返し、母は言いますので、私も答えます。送迎車が来るまで20分以上同じ会話の繰り返しです。わたしも随分気が長くなりました。
ケアマネージャーさんが「ユマチュード」という言葉を教えてくれました。
「「ユマチュード」とは「ユマニスト」(人間中心主義)とか
「人間性の尊重」といった概念とはひと味もふた味もちがい、もっと人類学的かつ具体的
なアプローチである。人間が長い歳月をかけてどうやって人間になってきたのか、その人
類の遺産の全体を視野に入れて、介護に取り組む。例えば直立歩行、微笑むこと、手を取
る・抱きしめるなどのスキンシップ、視線の交わし合い、言葉、ユーモア、装う文化、食
事の文化、身体を清潔に保つ文化・・・など、どの要素も人間が人間であることの証であ
る。そこから出発して、患者とのコミュニケーションをはかり、患者が人間であり続ける
ことを助ける。」と言うことですね。
わかるようでわからないような考え方ですね。
うちの両親の場合は徐々に変化していましたし、毎日接しているので気心もわかります。
しかしいきなり認知症の人と対面する介護現場では今の制度や体制では「ユマチュード」とても難しいとは思いますね。理解しても対応できないのではと思います。
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