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2014.06.04

防災トリアージがあるのではないか?

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 最近大災害時の緊急医療などで、「トリアージ」という言葉が頻繁に使用されています。意味は「対応人員や物資などの資源が通常時の規模では対応しきれないような非常事態に陥った状況で、最善の結果を得るために、対象者の優先度を決定して選別を行うこと。」とあります。

 災害などで多数の負傷者が出たときに、緊急の手当を加えれば生命が助かる見込みのある負傷者よりも、生命にはまったく危険のない負傷者を先に治療したり、医療機関に搬送(はんそう)したりすれば、助かる命も助からないという事態がおこります。このようなことがおこらないように、治療や搬送の優先順位をつけて、負傷者を分類することをトリアージといいます。

 このトリアージでは、遺体や手当を加えても助かる見込みのない絶対予後不良者に対する救助活動は後回しということになりますが、非情なようでも、ひとりでも多くの人の生命を救うために、やむを得ない処置です。

 トリアージでは、ふつう、負傷者をつぎの4群に分類します。

●第1順位(最優先治療群)

 比較的簡単な手当で生命を救える重傷者。窒息(ちっそく)、緊張性気胸(きんちょうせいききょう)、心(しん)タンポナーデ、多発外傷、止血が可能な持続出血(じぞくしゅっけつ)、急性硬膜外血腫(きゅうせいこうまくがいけっしゅ)など。
 赤色のタッグをつける。

●第2順位(準救急治療群、待機治療群(たいきちりょうぐん))

 2~3時間、または数時間手当が遅くなっても生命に危険はないが、手術などのために入院が必要な負傷者で、ショックをおこしていない負傷者。脊髄損傷(せきずいそんしょう)、多発骨折(たはつこっせつ)、合併症のない大骨折、中等度の熱傷(ねっしょう)など。

 黄色のタッグをつける。

●第3順位(治療保留群)

 外来治療で対応できる軽傷者や歩行可能な人。小さいけが、打撲(だぼく)、小骨折など。救急車ではなく、バスなどで近くの医療機関への搬送が原則。

 緑色のタッグをつける。

●第4順位(不搬送群(ふはんそうぐん))

 明らかな遺体。多少の生命徴候はあっても、生命を救える見込みのない絶対予後不良者。高度の頭蓋骨(ずがいこつ)の変形と脳の脱出をともなう頭部外傷(とうぶがいしょう)など。黒色のタッグをつける。

 医療の「トリアージ」の概要は以上です。

 さて南海トラフ巨大地震が発生した場合、高知市二葉町はどうなるのでしょうか?今まで言われてきた被害想定では「海に隣接する海抜0メートルの軟弱地盤の高知市二葉町の震度は7。揺れている最中に地盤が最大2メートル沈下する。津波は約30分後に3M強の高さののが地域に侵入する。地盤沈下と津波で、二葉町は最悪5M浸水。海水は留まり長期浸水状態になるのは確実。
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 なにせ高知市下知地域では、1番標高が高いのが防潮堤防や、河川の護岸です。それでも海抜2M以上の地域はありません。
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 1メートル以上家屋が浸水すれば、「全壊」と同じです。海水ですので尚更です。浸水が解消されない限り、二葉町の復興は永遠に出来ません。(千年前の高知と同じ状況になります。)
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2011年12月に「津波防災法」(2011年12月に施行された津波防災地域づくり法)では、抜本的な津波対策、長期浸水対策を自治体はすべきであると定めらています。高知県は2012年に津波による浸水予想図を公表いたしました。

http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/010201/files/2012121000171/2012121000171_www_pref_kochi_lg_jp_uploaded_attachment_84069.pdf

 ぞの行為自体は「津波防災法」にもとづいてはいます。しかしその後の対策がまるでなされていません。現在高知県は低地の市街地の護岸堤防を耐震化する工事をしています。二葉町は堀川と言う運河に隣接しています。華奢な高潮堤防がようやく耐震化工事が始まりました。3年後にようやく若松町東護岸から、西は二葉町の堀川水門までの高潮堤防が耐震化されることになりました。

http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-f063.html

 高知市役所は、「津波避難ビル」の指定を急いでいます。下知地域でもかなり出来ましたが、昼間人口は夜間人口の1・4倍ある下知地域です。まだまだ津波避難ビルは足りません。

 県の対策、高知市の対策は、住民の「命を救う」活動はされていますが、罹災後の生活再建については、全く何プランも公表されていません。

 究極の高知市下知地域[海に面した海抜0メートル地帯)の、安心・安全は、「津波や浸水のない高知旭地域や朝倉地域、南国市のまほろば台地へ「まちぐるみ」集団移転し、新しい市街地形成をするしかありません。

 もしくは現在居住している海抜0メートルの二葉町全域を10Mかさ上げし、耐震地盤をこしらえ、耐震高層住宅を建設して、「立体換地」を行う。その2つの方法でしか根本的な解決は出来ません。

 立体換地について

http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-55c0.html

 いずれにしろ、高知市長や高知県知事、市議会、県議会の賛同が得られないと実現しない問題です。でも南海地震は30年以内に必ず起きると言われています。起きることがわかっていて、高知市街地の低地には12万人の市民が居住しています。

 「なにもしない不作為」で殺されたくはありません。

 高知市二葉町は、憶測ですが「防災トリアージ」があるとすれば、黒いカードで「震災後の再建が絶望的な地域・不可能な地域」に分類されているのではないでしょうか?そう邪推したくなるような、この頃の高知市役所や高知県庁の対応ですね。

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