水陸両用バスが低地の災害弱者を救う可能性があります。
行政側が考える南海トラフ巨大地震の対策と言えば、沿岸部では「津波避難タワー」であり、低地の海抜0メートル地帯では「津波避難ビル」が定番。車で移動中の対策や、幼児や高齢者などの災害弱者への対策は十分ではありません。
また「津波避難救命艇」(通称ノアの方舟)も開発されました。「津波避難タワー」は1基の建設には1億円から2億円。津波避難救命艇は1艇900万円かかるそうです。普段は「無用の長物」。金食い虫であっても「安全はすべてに優先する」思想は悪くはありません。でも将来は維持管理費用がかかります。
また地域特性で、行政側が津波避難タワーを建設し、津波避難ビルを指定し、「減災」を強調すればするほど、将来のある若い人たちは、地域か流出し、高台へ移住します。結果低地の市街地や沿岸部はますます高齢化が進展し、人口下減少。自治体の税収も減少します。
1つの面白いアイデアがあります。金を生みながら南海地震対策になる方策があります。
長年赤字が続いている土佐電鉄と高知県交通がついに今秋合併し、バスなども統一運行されます。いろんなスキームが提案されていますが、南海地震対策も含めて、観光用や路線用に水陸両用バスの採用と運行を提案したい。
このアイデアはわたしの独創ではありません。2012年10月に聞きました。
東日本大震災での津波の被害を欧州のテレビで見られた高知市出身のFI用レーシングカー設計者高村卓志(ドイツ在住)さんの提案。ドイツでは津波で流される人たちの映像がノーカットで放映されたそうです。車ごと流され脱出できず人々が脱出できず水没する映像もあったと言われました。
低地市街地の高知市を想定した発想をご披露されました。それは「水陸両用バスの高知県での開発」です。普段は水陸両用路線と観光バスで活用。地震津波災害時には、罹災者救命艇になる。大量生産製品ではないので高知県でも製造可能である。高知が元気になり、災害対策にもなる水陸両用バスはユニークである。
普段は路線バスや観光バスで運行します。観光バスなら浦戸湾就航や、桂浜沖までdの運行もできます。水陸両用の観光バス(MY youバス)として人気が出るでしょう。しかも万が1の地震・津波時にも安全ですから。
通常観光バスのコストが新車で3000万円。水陸両用バスは1億円程度。大量生産するものではないので、高知の大学や高専と共同開発できればとも言われました。そうなれば協力しますとのこと。
ドイツからその構造図の水陸両用の大型バスとミニバン(マイクロバス・幼稚園や介護施設などの送迎車など)のデッサン図を絵葉書で送付いただきました。 構想図では大型バスタイプ(50人乗り)とミニバン(10人乗り)等があり、幼稚園や介護施設の送迎車に活用すれば量産化もできますね
F1車といえば大排気量の速い車を私たちは連想しますが、実は安全性や経済性も考慮するので、いろんな発想が出てくるそうです。エアバックなどもF1車開発のなかから生まれたものだと高村氏は言います。燃費の向上もそうですし、最近では電気自動車やエコカーの開発もされているそうです。
高知県も世界的なデザイナーの対案を真剣に検討していただきたい。
水陸両用バスの運行は人気を呼びます。なにより「津波避難施設」そのものが、お金を生み、しかも災害弱者対策にもなるのですから。一挙両得のアイデアを活かしていきたいものです。
高村さんは「高知県産の防災備品の開発。水陸両用バスの開発に協力しますよ。」とも言われています。高知県知事は真剣に検討していただきたいものですね。
「津波避難シェルター]などよりは、はるかに実用性があり、話題を生み、皆に安心感を与え、また経済効果もある構想であると思うからです。
ドイツからこのたび絵葉書を送っていただきました。普段は観光用の水陸両用バスとして活用します。災害時には避難ボートになります。
F1車といえば大排気量のただ速い車を連想しますが、安全性や経済性も考慮するので、いろんな発想が出てくるそうです。エアバックなどもその開発のなかから生まれたものだと高村氏は言います。燃費の向上もそうですし、最近では電気自動車やエコカーの開発もされているそうです。」。
ドイツで津波被害をテレビで目の当たりに見られた高村さんが、低地市街地の高知市を想定した発想をご披露されました。大事にしたいと思います。
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