「認知症重度化予防実践塾]を受講しました。
2014年7月8日から「認知症重度化予防実践塾」(高知市高齢者支援課主催)の講座を受講することにしました。専門家ばかりでしろうとはわたし1人でしょう。2008年10月にアルツハイマー型認知症と判明して6年になる母(88歳)。終生対話ができる関係でありたいと思う。ケアマネージャーの下村恵子さんに背中を押され、受講しに来ました。
講師は金田弘子さん(鳥取県・森本外科・脳神経外科病院副院長・看護部長・ケアマネージャー)でした。座学のテーマは「認知症の症状や認知症の方の心理を理解しましょう」ということでした。内容が広範で難しい。聴講していまして頭の思考回路がついていけない情報量でした。レポートはごく1部ですし、現状はその程度の理解度です。
http://www.rivastach.jp/visit/27/id_277.html(鳥取県・森本外科・脳神経外科病院)
受講者はわたしのように家族に認知症を抱えている受講者は3人。介護士や、老健施設、小規模多機能施設、、通所サービス、ケアマネージャーなど介護のプロの人達が17人の合計20人でした。最初に高知市高齢者支援課課長が挨拶し、講座(全5回)は始まりました。
まず金田さんは「高齢者の病気の特色を介護者や介護にあたる施設の人達が正しく理解することから始めないといけない。」と言われ講義をされます。
寝たきりや閉じこもりは何故起きるのか?その原因を正しく理解し、すぐに手を打つことから始めないといけないです。
「1週間安静状態でいますと高齢者の筋力は10-15%低下します。3週間安静状態にすると心肺機能は20~30%は低下します。簡単に廃用症候群になってしまします。」
「元気のない高齢者は低栄養・低体力・免疫力低下になっています。その原因は4つあります。脱水・低栄養・運動不足・便秘です。体が動かないと周囲の状況を認知できなくなり、認知障害をおこすことになります。」
ADL=日常生活動作。食事・排せつ・脱衣。入浴・などが出来るかできないか。
IADL=買い物・洗濯・電話・薬の管理・金銭管理・乗り物に乗降できるか。
「寝たきりの人でも座ることは出来ます。座らすことで良い影響が体の部位各所におきます。なにより下肢拘縮予防になり、褥瘡予防になり、排泄コントロール機能の向上となり、関節可動域運動練習になります、」
ビデオでは脳血管障害で寝たきり状態の人を座らすことで、やがて軽い介助で立ち上がりが出来、移動できるようになりついには外出出来るまでになりました。「骨盤を立った状態」で座らすことで効果が出るのです。
「食事も可能なぎり常食にする。噛む回数が多いだけ刺激が脳に伝わる。流動食や柔らかい食事ばかりにすると唾液の量が減少し、舌も口から出せなくなります。
次に1番大事なことは「水分補給」であると金田弘子さんは言います。体重1㎏50CCの水が」必要。50キロの体重の人は2500CCの水が必要だそうです。
意識的に摂る水が1500CC.食事や間食などで1000CC.排出される水分は尿で1500CC,便で300CC.]発汗などで700CCとされています。
「ワールドカップで選手たちは大汗掻いてプレーしていますね。彼等は熱中症などになりません。筋肉に水を貯めることが出来るからです。高齢者は運動機能は低下していますので、筋肉量も少なく体に水をためることができません。」
「高齢者は体の50%が水です。若者は60%です。高齢者は水分を体に蓄えることが出来ず、服薬に利尿剤も処方されることも多いので、脱水症に気を付けてください。実践講座でも水分摂取のアセスメントをやりますので」と言われました。
認知症重度化予防実践塾では、「水・食・排便・運動」を重要視しケアをします。また認知症対象者への「プライドに配慮(人生史・性格・その時の心理状況等からの分析と予測 パーソンセンターケアをすることです。
そして「宿題」も出されました。母(88歳)の水分摂取量と排便の記録票の作成(1週間分)です。食事の記録や写真撮影も必要です。
いやはや大変なゼミナーを受講してしまいました。なんとか時間をこしらえ、家内にも協力をお願いして宿題を仕上げようと思います。そしてこの認知症重度化予防実践の受講の成果として母が認知症の進行が抑止され、尿失禁も解消され、オムツが外れることを目標としたいと思います。
なかなか道は遠いようですが、家内の支援、社会(介護施設やケアマネージャー)の支援も得て達成したいと思います。
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