アルゼンチンVSドイツを見ました
6月13日から始まったW杯ブラジル大会もいよいよ決勝になりました。泣いても笑っても今日で終わりです。
快進撃のドイツと、のらりくらりのアルゼンチン。下馬評では圧倒的にドイツ有利です。そりゃそうでしょう。ドイツは2002年大会では準優勝。2006年の自国開催では3位、前回大会も3位でした。ユーロ2012でも3位と安定した成績を残しています。
クローゼやミュラーのベテラン勢と、個人技のある中堅のエジル。若手の台頭も著しい。ドイツ・プロサッカーリーグも充実しています。1時代をつくったスペインとはまた異なるコンセプトで戦力を充実させてきています。
一方のアルゼンチン。スーパースターメッシが、浮き上がらずチームに溶け込んでプレーしています。試合を観ていてそれがわかりました。実は大会前にはさほど注目していませんでした。ブラジル・ドイツ・スペイン・メキシコ・チリなどに注目していましたから。
しかし何が起こるのかわからないのがサッカーです。ドイツが圧勝するかもしないし、アルゼンチンが勝つかもしれない。そう思い軍師官兵衛が終わったら早寝をして午前4時前に起床しました。
相手のエースやストロング・ポイントを封じ込める粘っこい守備はオランダ相手にも機能し破たんしませでした。今回のドイツに対しても機能しています。メッシだけでなく、アグエロやイグアインが攻撃で機能し始めたら止められない流動性がアルゼンチンありますから。なにより選手皆が上手いし、早い。トラップも正確でワンタッチ・パスが面白いようにまわると乗ってくる。
中盤でもドリブルで仕掛けて時間を稼ぎ、味方の上がりを待って、相手をかわして確実にパスを出すのがアルゼンチン。日本のようにパスの受け手探すような緩慢な動き右はありません。ドイツはそのボールを奪えません。
アルゼンチンは、マイケル・ジャクソンとダンサーのように技量が高いうえに、さらにスーパーな存在のメッシが活躍することを個人的には期待したいですね。
両チームは慎重な立ち上がり。ドイツが攻勢に出ていますが、チャンスはアルゼンチンに多い。緊迫する展開で前半は0-0で終わりました。レベルの高い試合です。
後半戦も一進一退。どちらもチャンスがあるが決められない。そしてついに延長に。3大会連続の延長となりました。アルゼンチンに惜しいチャンスの後にドイツが逆襲。延長後半8分、シュールレが左サイドを突破しクロスを入れると、中央に走り込んだ途中出場のマリオ・ゲッツェが胸トラップから左足ボレー。シュートはゴール右隅に吸い込まれ、ドイツが待望の先制ゴールを奪いました。
これが決勝点となり、ドイツが4回目の優勝。南米大会で初の欧州勢の優勝と成りました。アルゼンチンの奮闘も見事でした、最後まで「のらりくらり」の南米流を貫きましたから。
スペインの大敗、チリやメキシコの奮闘。コスタリカの躍進。アジア勢の低迷などいろいろあった2014年ワールドカップ。決勝戦もレベルの高い眼を離せない素晴らしい試合でした。
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