女性目線での防災対策の必要性
2014年7月30日は、下知コミュニティ・センターで、高知市役所の「高知市女性の視点を防災対策にいかすためのフォローアップ委員会」の高知市役所 地域保健課 保健師の北村真由美さんと、保育幼稚園課栄養士の明神宏美さんが来てくれました。
下知減災連絡会側は役員と、女性の防災メンバーも出席し、懇談しました。
北村さんと明神さんは、「女性の視点と言われますが、育児や介護や、家事などを担うことの多い女性の視点は生活者の視点であることです。」と言われました。
持参いただいた「南海地震対策に生活者の視点を」というパンフレットには事前の備え、避難所編と避難所運営、などがわかりやすく表記されています。防災会の活動主体は、男性が多くなりがちですが、女性も会合やルール作りに参画させる必要性があることが理解できました。
北村さんは東日本大震災から10日後に陸前高田の罹災地に支援にはいられ、2年後も行かれたそうです。
「罹災後3日ぐらいすると全国から衣類や毛布や食料などが多数来ます。罹災者の女性たちが1番困ったのは下着の替えがなかったことでした。靴なども不足していました。人によりサイズがいろいろあるので、支援物資を送る側も気が付かないようでした。
最近はユニクロのTシャツと胸パットが一緒になった衣料品もあり、そうしたものを非常用持ち出し袋に入れることが大事ですね。」
「病気の人は、薬や薬手帳、食べ物の制限がある人は、その人用の食材も持参する必要があります。支援物資ではすぐには供給できないと思われますから。」
持参いただいた「非常用持ち出し品・備蓄品の具体例」と言う資料には詳細に記述されています。これは具体的でいいですね。
「炊き出しは女性の役割と固定化する発想ではなく、地域に男性の調理師やコックさん、そのOBの人達がいれば調理を担当していただくことも必要。地域の人材を日頃から把握することが大事ですね。」と言われました。
荒木二葉町自主防災会副会長は「昨年11月から今年2月にかけて二葉町防災世帯調査をしました。今回は資格など自己申告していただきました。医師の人や看護士さんも複数おられました。そのなかに調理師さんや手話通訳できる人もいます。」と言われました。
続いて下知コミュニティ・センター3階の防災倉庫を見ていただきました。衛生用品や食器類も見ていただきました。
「在庫されている先割れスプーンは幼児は使い勝手が悪いかも知れません。割り箸などのほうが良いかもしれません。」→二葉町防災倉庫から持ってくることにしました。
「ラップ類やアルミホイルも少な目ですね。収容所では水が貴重品になります。手洗いが出来ないので、スプレー式ジェルやアルコール消毒液などは必要でしょう。」
「なにもかにも収容所にあるというのは、不可能。住民側はこちらの施設に何を置いてあるのか。なにが足りないのかを把握し、非常時には相互に補完することが大事です。
防災炊き出しも、無事であった食材店から食材を持ってくるなどして皆で共有しあうことが大事になります。」
大変参考になりました。9月17日の講演会と、それを受けて参考に11月8日・9日の「避難所開設訓練」「泊り込み訓練」が楽しみですね。身が引き締まりました。
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