アニメーション制作会社・残酷物語
ある記事をネットで見つけました。裏取りが出来ませんので、記事を「一般化」して特定企業とわからない文章にし、社会問題として考えてみました。
問題の会社は、東京都にあるアニメーション制作会社であり、大手企業傘下の映像企画・製作会社の100%子会社として設立されている。これまでに多くのアニメ作品を世に出しているとか。その会社のアニメ制作スタッフ(雇用形態は正社員です)が自殺されたそうです。
2010年10月、当時28歳の男性社員Aさんが都内の自宅アパートで自殺した。各紙報道によれば、Aさんは2006年から2009年12月まで同社の正社員として勤務し、在職中はアニメ映画の制作進行を担当。同社にはタイムカードなどで労働時間を管理する仕組みはなかったが、Aさんが退職後に通院していた医療施設のカルテには、「月600時間労働」などの記載があり、残業時間は多い時で月344時間に上った。7日間連続で会社に泊まったり、3カ月休みがなかったこともあったというが、残業代が支払われた形跡はなかったという。
Aさんの自殺は2014年4月11日に新宿労働基準監督署が労災認定。同署は男性が在職中に鬱病を発症しており、発症の2~4カ月前に少なくとも月100時間を超える残業があったと認定している。
アニメ制作は多くの若者が志す人気職種となっている一方、日本アニメーター・演出協会が2008年に728人を対象に行なった調査では、アニメーターの賃金は年収200万円未満が9割で、労働時間管理がなされず、社会保険も未加入という事例が多数あったとされる。「好きな仕事をしたい」という若者の心理につけ込むことで、劣悪な労働を甘受させる「やりがい搾取」の象徴的事例として、今回ノミネートをした。
全く他人事とは思えません。そういえばアニメ制作会社の大手有名会社の1つであるスタジオ・ジブリが自社のアニメ制作者を全員解雇したとの報道もありました。アニメーターは若い人たちの「憧れの職業」の1つであるようですが、あまりにも過酷な現実ですね。ジブリはアニメ制作会社のなかでも待遇が良いとの事でしたが、一体どうなっているのでしょうか?門外漢にはわかりません。
確か「ジブリが解散か?」と報道された直後はyahooなどにも関連記事がありましたが、今はなく個人ブログが取り上げているぐらいですね。
誰かのブログ記事 http://hamusoku.com/archives/8525800.html
日本が世界に誇るソフト・パワーの1つであるアニメ産業。過酷な業界のようですね。従業員や従事者の待遇改善がなにより必要な業界であると思います。
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