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2014.11.26

認知症重度化予防実践塾で学んだこと


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 2014年7月から開講した「認知症重度化予防実践塾」は、合計4回の講義があり、11月25日に終了いたしました。受講内容は充実していました。「宿題」もあり汲々としてなんとか提出しました。学生時代を思い出しました。

 いりいろな発見がありました。宿題で出た「母の水分量摂取の把握」「尿や便の回数」などの調査表の提出は骨がおれました。でも体調の把握には適切な方法でした。水分が不足する(脱水)が「諸悪の根源」であり、それを改善することが、認知症改善の第1歩であるyことがわかったからです。

 医療・介護の専門職でもなんでもない者が、講義を受けることには若干の躊躇がありました。背中を押していただいたケアマネージャーの下村恵子さんには感謝しています。「認知症は怖くない」[両親と真摯に向き合える」ことになりましたから。

 講師やスタッフは全員が女性。受講者も大半が女性。事例紹介の認知症の高齢者16人のうち男は1人だけ。高齢者社会は女性優位社会であることが良く理解できました。「少数派」の男として謙虚に真摯に女性たちに嫌われないように疎まれない生活態度をしなければいけないことも学びました。
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 講師金田弘子氏は島根県の医療・介護現場の場数を踏まれた実践者。それだけに提唱される理論には説得力があり、実際に母に試したら効果もありました。それは「水分補給」の重要性でした。

「尿失禁も水分不足=脱水から来ています。食事による水分補給以外に、1日1500CCの水分摂取が高齢者には必要です。」とのことでした。夏場はしつこく言い、500CCの水が入ったペットボトルに「春子」と書いて4本食卓に置きました。毎日3本は飲んでいました。その成果もあり夏場を体調不良もなく乗り切りました。
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 秋になり涼しくなったので水分摂取量が少ないと指摘されました。すると尿失禁の割合が増えました。発汗量こそ少なめになりましたが、やはり服薬の血圧降下剤などには利尿作用があり、トイレへ行く頻度が多いので脱水症状(水分不足)になっていると思います。

「水分補給、栄養補給、排便、運動は身体維持機能の基本です。まずこれをしっかりケアをする。身体機能が改善されますと、認知機能も回復の兆しが出て来ます。」

「人間は2本足で立ち、自分の足で歩くことで認知機能が覚醒されます。歩けないからといって寝たきりや、車椅子生活をしてはいけないです。寝たきりの人は少しは座る。座れるようになれば、立ち上がらせる。立ち上がることが出来れば歩かせる。それで認知機能は回復に向かいます。」
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「常食を口から食べることも身体機能回復の道です。」

「○○しなさい。もっと早く。みっともないでしょう。という抑制の言葉を使わない。認知症の人のプライドを尊重した態度で介護者は接することが大事。」

「海馬は壊れていても、感情をつかさどる「扁桃体」は生きています。認知症の症状の人の問題行動の多くは、プライド軽視の態度に周りの人たちのふるまいがなっているからです。」

 95歳の父(要支援2)と89歳の母(要介護度1)は、とりあえずは健康ではありますが、なにせ超高齢者であるためこの先どうなるのかわかりません。

 母もアルツハイマー型認知症と判定されて6年目です。母より後に認知症になった方が、進行が速く亡くなった人もおられました。ケアマネージャーの下村恵子さんは「ご家族のケアが親身になってされているので、春子さんの認知の悪化が抑制されていると思いますよ」とご評価いただきました。

 家内の協力は大であります。けれど父も母も身体機能が高齢者の割にはありますので、それが大きいと思います。いつまでも元気で「自分らしい」人生を両親にはまっとうしていただきたいと思います。

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