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2014.12.08

3%の枠に執着せず60%の無党派層へ各人働きかけを

かつて国会の200議席占めていた旧社会党の面影はない社民党。一時期40議席を獲得していた共産党も、2党合わせて10議席です。得票率が合わせて3%程度ですので仕方がないですね。いまだに統一もできないし、老舗意識が強くいがみ合いをしていて、野党統一候補者擁立すらできないのが、日本の「護憲政党」です。


 先週田舎者のわたしが上京して驚きました。仕事で行きましたので通勤時間帯の電車にも乗り合わせました。誰も電車の中で新聞を読む者がいません。乗客の半数はスマホで黙々とネット記事を読むか、ゲームをしています。1割程度が文庫本を読み、後は疲れているのか、だらしなく昼間から居眠りしています。

 それが日本の勤労市民の実態でしょう。スマホで無料で見れる「新聞」の多くは産経系ファシスト・メディアです。近隣諸国への憎悪と、安倍内閣への支持表明と、原発再稼働と、軍事優先をせよとの記事に満ち溢れていますから。毎日日にち眺めておれば、「安倍内閣支持」が自然に刷り込まれています。

 安倍晋三氏の周りの「ネット右翼」の歴史も古く10年以上あり、当時から「ヘイトな」書き込みをBBSやブログで展開していました。産経系メディアのインテリ系ファシスト・メディアと、勤労大衆主体の(ヤンキー的な)ファシスト・ネットメディアの層は想像以上に分厚いですよ。

 一方サヨクの皆様方はネット系メディアを軽視し、(蔑視し)未だに紙媒体主体の情宣活動主体のようですね。そのなかで共産党の人達は10年ぐらい前からWEB媒体には熱心に取り組まれていました。しかしまだまだ層がファシスト連中に比べると薄いし、発信力も全然弱いです。護憲派のWEB媒体への浸透は、ネット右翼や自民党筋に比べ圧倒的に出遅れています。

 巻き返すとすれば、音楽やアニメなどの「ソフト・パワーの活用」が必要でしょう。

 護憲集会や、反原発集会に、大江健三郎氏のような知識人の多くが、参加しています。でもはっきりいって今の時代は、さほど「社会的影響力」はありません。面白くないからですよ。

 あっさり言えば、桑田佳祐やユーミンが、「原発を廃炉にしようぜ」「憲法改正は駄目だぜ」「自民党に投票しないようにしようぜ」「選挙へは行こうぜ」と呼びかけていただいたほうが、市民大衆への影響は遥かにありますね。(なかなかありえませんが)

 欧米は結構アーティストが政治的な発言をしますね。日本は少ないです。アニメなどの社会的な影響力も大きいと思います。本来は社会運動する側が資金を集め、アニメを作成したり、野外コンサートを主催するようになれば、影響力は違うでしょう。

 護憲集会などでも目立つのは労組の旗ばかりでは、組織労働者でもない私のような者には、そこには居場所がありません。それに集会も全然面白くもなんともありませんから。ありきたりの各労組の決意表明の「棒読み」ばかりです。

 極論すれば「ふなっしー」みたいなキャラが動くとか、そういうことでもないと面白くありません。
 
 圧倒的な安倍晋三の支持メディア(表も裏も)対抗することは並大抵のことではできません。

 今できることは、60%の無党派層への働きかけでしょうね。それぞれがFBやブログで自己責任で情報発信を続けることでしょう。また実際に面談して話が出来る知人がおれば、話を聞いてもらうべきでしょう。まずはそれからでしょうね。

 各人がそれぞれの「得意分野」でできることをやり続けるしか方法はないとは思います。極めて状況は不利ですが、諦めずに頑張りましょう。3%の枠内の「主導権争い」などしている場合ではありません。

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