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2015.01.21

素晴らしい長田の人材支援センター


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 2015年1月17日は、鷹取東第1地区の阪神大震災20年の慰霊祭に参加した後、地元長田区の市議である浜崎ためしさんのご案内で、長田区二葉町7丁目1番18号にある地域人材支援センターへ行きました。
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 私の居住しているのは高知市二葉町。同じ「二葉町」なので興味がありました。元は廃校になった二葉町学校の旧校舎を改築し、耐震補強を完成させ(7・5億円の国からの支援金があったそうです。)築80数年のレトロな旧二葉小学校校舎(2006年位に廃校)が、地域人材支援センターとして蘇り、地域コミュニティ形成や、長田区のまちづくりに大いに寄与しています。

 まず小学校の教室そのままの研修室で、特定非営利法人ふたば事務局長の向恵子さんに、地域人材センターの設立の経緯や、施設の概要を説明いただきました。

「1995年の阪神大震災時には、多くの人達が避難され、避難所としての機能をはたしていました。その後2006年に閉校になりました。当初は古い校舎を取り壊し、売却するか、新しい建物を建てる議論が優勢でした。

「2007年になり地元長田区婦人会連合会が、婦人市政懇談会長田区総括集会で旧二葉小学校の活用を要望しました。当初は市の対応は鈍いものでした。
 その後市民アンケートを実施し、婦人会、自治会、商店街、TMOなどが集まり検討員会が発足。ワークショップを実施しました。二葉小学校跡の活用方法についての前向きな具体的な方法が幾つかで始めました。」

「当初けんもほろろだった神戸市役所の対応が変化しました。婦人会連合会が、活用要望を出して2年後に市長が「校舎を残し耐震補強を行い活性化のために活用する。」ことを表明され事態は大きく動き出しました。」

「その後検討委員会は、3つの作業部会を創りました。(生涯学習)、(地域文化・震災学)、(交流・居場所)づくりです。各作業部会は熱心に討議を重ね、市への提案もしていきました。そして2009年に神戸市は7億4200万円で補正予算を提示し、旧二葉小学校校舎を地域活性化の拠点とすること決めました。そして運営主体のNPO法人化するための動きもあり、2010年11月19日に神戸市市立地域人材支援センターとして開所しました。」

 「教室」での説明後向恵子さんに、地域人材センターの施設の説明をしていただきました。レトロな校舎の教室や研修室や施設を見せていただきました。
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 ロボット工作室がありました。共同研究しているそうです。震災学習が出来る展示がありました。。2階部は6つの会議室スペースと、3つのオープンスペースと高齢者ふれあい学びの場、エコエコひろばもありました。調理室もあります。
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 3階部分は防音設備が行き届いた音楽室が2室あります。大人気であるそうです。講堂は500人ぐらい収容出来るようです。
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 建物はレトロであり、床面は木でできています。漆喰壁風の壁面や柔らかい照明が利用者には大人気であるそうです。説明を聞き、資料もいただきました。神戸市長田区の市民の民度が高いなと感心しました。粘り強く市役所と交渉したり、前向きな活用法を提示し続ける「市民力」「住民力」のパワーをあらためて感じました。
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 2007年頃と言えば、高知市でも追手前小学校の廃校が決まった頃でした。100年の歴史のある小学校でしたが、簡単に廃校になり、現在県と市の合築図書館が建設されています。長田のこの取り組みを関係者が知っていて交流をしていたならば、追手前小学校の運命も変わっていたかもしれません。それを思うと残念です。

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  広報紙もシンプルですが素晴らしいです。感心しました。

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