松山市はやはり「先進地」でした。
2015年1月25日は、高知市地域防災推進課が準備をされて、鍋島係長、前田課員の引率で、バスにて「松山市自主防災組織ネットワーク会議・視察」へ行きました。参加した高知市内の小学校校区単位を原則とする防災会は、下知減災連絡会を含んで16でした。午前9時間に高知市あんしんセンターを出発しました。
途中石鎚山パーキング・エリアで昼食タイムに。石鎚ラーメンを食べました。
そして午後1時前に松山市消防局へ到着しました。今日は松山市の消防関係者は」「「出初式」であり、意見交換会の開始がやや遅れました。
最初に松山市消防局警防課市民防災担当課長の金澤英雄氏が挨拶され、松山市自主防災会組織ネットワーク会議の古金茂会長が歓迎の挨拶をされました。
最初に金澤課長より、松山市の自主防災会結成促進の歩みと,消防局の考え方について説明がありました。高知市と松山市の大きな違いは、松山市は当初から消防局が危機管理部署を行っていて、自主防災会の活動の支援や、「防災士」を養成するための支援を積極的に行ってきた経緯を説明されました。
その経緯と消防局が市民の自主防災組織結成のための支援を強固に行い、今もされておられることにまず驚きました。高知市との「決定的」な違いですね。そのあたりが。
消防は市民社会の「アンカーマン」の1つです。火事や水害や救命救急など、災害・事故。緊急対応を業務で日常的にされておられます。また消防局―消防署ー消防分団ち市民生活と密接に関わりがあります。
高知市の場合は総務部から当初「危機管理室」として発足し、3年前に「防災対策部」としてスタートしたばかりです。消防活動の最前線を体験した市職員は皆無であり、災害に対応する意識からして全く違うことを感じました。
その表れが自主防災組織の結成経過状況を見ても明らかです。平成7年にわずか」2組織の自主防災会が、13年後の平成20年には92%を超えています。その年に松山市自主防災組織ネットワーク会議が結成されました。4年後の平成24年に自主防災組織100%を達成し、現在は760組織で、松山市の全世帯229.865が加盟する状態になっています。
更に驚くのは「防災士」の数が都市で全国1位であることです。政令市である仙台(1293人)、横浜(1184人)、名古屋(1168人)を上回る2332人が松山市におられます。
わたしも実は「防災士」の資格は持っています。持っていても高知市では「なんてことはない」のです。松山市は違います。「防災士の専任条件と言うのがあり」「自主防災組織で推薦を受けた人」「防災に強い関心があり、ボランティア精神旺盛な日値」「市かウ取得後は、おおむね10年間は自主防災組織の中核的役割を果たせる人」「資格取得後は、会長を補佐し年間を通じて地域住民及び組織内での防災組織の啓発及び防災教育の指導・田組織との連携や協力など、防災力向上に寄与できる人」とあります。
確かに「公的な役割を担うとの認識に立ち、自主防災会組織の推薦を条件」であれば、資格取得の必要な経費を全額公費で負担する仕組みになっています。高知とは「力の入れようが違います。」。
敢えて個人的な感想を言わしていただければ、「災害の少ない松山市で熱心に自主防災会の育成と、防災士の養成」をされているのは愛媛県の県民性ではないのでしょうか。なにかと我が強く、「わがまま」に高知県民には無理ではないかと思いました。
説明後高知の自主防災会との意見交換会もありました。松山市の活動に驚き,敬意を示す発言が多かったです。
消防局と自主防災会が一体化した活動は、羨ましくもありました。高知市とは全然支援体制が違いますので。
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