危機管理に想定外はありえない
東日本大震災は「未曾有の大災害」と言われました。そして地震や防災の専門家から「想定外」という発言がされました。わたしはそれはおかしいと思います。
日本の歴史で奈良時代に東北で貞観地震がありました。古文書に残された当時の役所の記録を読むと東日本大震災規模の地震と津波が東北沿岸を襲っています。
岩波新書に「歴史の中の大地動乱」((保立道久・著・・2012年刊)にも貞観地震。関東の大地震、富士山の噴火、南海トラフ大地震と災害が連動していました。
http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/post-c86f.html
専門家が貞観地震の先人の記録を真摯に受け止め事前対策をしておれば、福島第1原子力発電所の事故は予防できました。それがとても残念です。
危機管理は「想定出来うる最悪の事態を徹底して検討・検証し、そうならないための事前対策をつきつめて実行すること」であると私は思います。
日本は地震列島であり、災害大国であります。「想定外」などという言葉は使用禁止です。
安易に専門家や行政が「想定外」という言葉を使用しないでいただきたい。
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