禿鷹コンビニVS田舎のよろず屋
2015年3月6日ついにと言うか県民所得が全国最下位(沖縄・青森と争っている)の高知県に、日本1の禿鷹コンビニであるセブンイレブンが開店しました。
近所でしたので見学がてら買い物に行きました。たくさんの商品が狭い店内にぎっしり詰まっている。その商品も2週間ごとに見直しをされ入れ替わるそうです。
私同様に「初物好き」の高知県民が参集しておりました。高知県産品は見るところ1つもなく、弁当やサンドイッチなどの日配食材も新居浜や兵庫の加工センターから配送されすようです。
一方2月18日にお訪ねした仁淀川町泉川で見たよろず屋さん。こちらも狭い店内に商品が所狭しと置いてある。お米もお酒も日曜雑貨もある。
泉川集落の唯一の商店。お店にない商品は店主が取り寄せて来るとのこと。石垣ハウスで育てた野々宮さんのトマトも置いてあります。地元産品も置かれています。
コンビニは、ビックデーターなどを屈指したシステム。高度情報化社会の産物です。一方泉川のよろず屋さんは、集落の命綱。店舗の隣にはサロンが開けるお部屋もあります。
住民の絆がよろず屋さんを支え、万屋さんも住民と共存して存在しています。
さて想定外の大災害が起きればどちらが生き残れ、頼りになるのでしょうか?それは間違いなく田舎の万屋さんでしょう。理由は地域社会とともに存在しているからです。
あらゆる販売商品を効率の名のもとに集約化した県外の加工工場で一括製造し、運搬し各地のコンビニ店頭で販売するしくみなので、地域社会とのつながりは全くありません。禿鷹と呼ぶ理由はそこです。
配送効率と経済効率だけの社会だけなら、地方社会は切り捨てられます。どっこい人の絆と豊かな自然がある限り、地域社会は頑張れますね。
私たち低地の都市住民は、末永く仁淀川町の地域の皆さんとの交流を続けて行きたいと思いました。よろず屋さんが存続できるような仕組みをこしらえることが、都市住民と地方の住民の共存の道の1つではないかと思います。
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