またまた禿鷹コンビニが高知へ進出
日本のコンビニ・チェーンの最大手のセブン・イレブンが遂にと言うか、「経済力の低い」高知県へ進出するとか。同時に3月に3店舗が開店とのチラシが投げ込まれていました。
3店舗のうち2店舗が高知市下知地域。うち1つはサンシャインという地元量販店の倉庫跡。後1つは浸水地区の下知から高台の南国市へ移転された高知新聞社の印刷工場跡付近です。跡地利用でのオープンらしい。
コンビニについては私は良い印象を持っていません。コンビニ本部(胴元)の体質が禿鷹であるからですね。10年ほど前でしたか、あるコンビニ・チェーンの店舗開発担当者と称する男(40歳くらいか)とある居酒屋で遭遇したことがありました。
全く面識のない人でしたが、すでにかなり酔っていました。話がコンビニ店舗の話となりました。男はAと言います。
私「すでに高知なんぞはスーパーもたくさんあり人口も少ない。既存のコンビニも仰山(たくさん)ありますよ。そんな場所にコンビニを出店しても儲からんと違いますか?」
A「儲からんでしょう。でも本部は売り上げがあがるからええんですよ。店舗が儲からなくてもどんどん商品を押し込みますから。」
私「それでは店舗の経営者は大変ではないですか。売るために四苦八苦することでしょうから。」
A「それは店舗側の問題。売れる店舗ならまた近くに店舗を出します。競合するから売り上げが下がりますが、本部は店舗が増え、売り上げが増えるからいいんですよ。」
私「あんたら店舗の店主のことより、本部の売り上げしか考えてないではないですか。」
A「そのとうりです。本部が儲かれば私らの給与も出ますから。店舗が売れなくても店数を増やせば本部の売り上げは上がるからいいんです。店主が途中で契約を辞めたいというのなら、違約金をとりますから、本部は損をしません。」
私「あんたは店舗開発担当という仕事でしょうに。売り上げを上げるために店舗を指導しているんと違いますか。」
A「店舗開発担当は、店主を増やすために仕事をしています。つまり地方の出店希望者を募り店を持たせ契約させるまでが仕事です。契約金を取り、店舗に商品をどんど売上を計上し、ロイヤルティは売り上げに応じて徴収するので取りはぐれはありません。
コンビニは出店場所がすべて。売り上げが快調な店には同じ商圏にもう1店舗出させます。出さないと他所のチェーンのコンビニの店舗が必ずできますから・」
私「それでは共食いで、共倒れではないか」
A「共倒れでも本部は損をしませんから。とにかく店数を増やすことが私にしごとですよ。」
あるコンビニチェーンの「店舗開発者」と称する男との会話はだいたいそういうものでした。なんだか田舎の人好しを騙して、財産をかすめ取る詐欺師のようですね。
財産だけでなくコンビニのオーナーともなれば1年365日24時間店を運営しないといけません。人口減の高知県で夜中に顧客がおるとは思えません。郡部にもたくさん一時期コンビニが誕生しましたが、ほどなく締まり今や残骸になっています。
そしてまた新たなコンビニチェーンの進出です。どうなることか?
「禿鷹」と言う意味は、コンビニ店舗のオーナーを身ぐるみ財産を搾取するだけでなく、奴隷労働者として、1年365日24時間拘束することです。契約期間途中(5年か10年契約)で解除を本部に申し入れたら違約金を支払わなければなりません。
かつてヨット仲間の人があるコンビニのオーナーになりました。
「俺は人生の勝負をする。退職金も全部つぎ込んでやる。」とか張り切っていました。最初の2年ぐらいは羽振りが良く外車に乗っていました。その後競合店が現れ売り上げが落ちみるみる元気がなくなり、ヨットにも出て来なくなりました。
ヨットも売却するのでというのである時店舗へいくと「コンビニは失敗だった。あと何年で契約が終わるか毎日指折り数えている。」と言います。ヨットは他の人に転売し、彼は店舗の場所を変えて今でも頑張っています。
もう1つの「禿鷹」と言う意味は、コンビニの出店により高知県経済は全く潤いません。彼等は一括仕入れであり、高知市卸売市場で仕入れません。弁当製造工場も県外にあり、四国内一括配送ですから。パート労働者の雇用で地元に少し経済がまわるだけですね。
毎日の売り上げ(現金)はすべて本部に送金されます。コンビニが出来ればできるほど高知県経済は衰退して行きます。
もう1つ。コンビニの余裕のない接客は、年寄り向けではありません。顔見知りにならないし、定員さんは少人数でレジと品出しで忙しく顔見知りにならないからです。
コンビニで購入したジャンクフードの容器や包装紙が駐車場だけでなく、うちの前の道路まで散乱しています。コンビニは「人の心」まで荒れる存在でもあります。
本部の店舗指導員はまずコンビニ店舗周辺の道路の掃除から始めてください。「まちこわし」と「人こわし」がコンビニの使命ではないはずですので。
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