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2015.04.11

21世紀土佐勤皇党をこしらえてみるか


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 安倍内閣の国民軽視の暴走ぶりは目に余るものがありますね。
未だに福島原発の廃炉作業も関係者の懸命の努力にもかかわらず、廃炉のロードマップも確立されていません。未だに10万人を超える避難する人たちがおられます。
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 また日本は地震と活火山が「活動期」には入ったのではないかとも言われています。急がれるのは首都圏直下型地震対策と、南海トラフ巨大地震対策。110あるという日本の活火山もどこが噴火するのかわからない。日本は世界有数の「災害大国」なんですね。でも安倍内閣はあろことか、この災害大国日本で原発を再稼働させようともくろんでいます。目先の経済優先で日本国を滅ぼそうとしています

 しかしこのところ安倍内閣が熱心にやっているのは「安保法制の議論」ばかり。「戦争法案」の議論ばかりしています。最近はあれほど誇示していたアベノミクスという訳のわからない経済政策も吹聴しなくなりました。効果が現れないし、地方の田舎者には全く恩恵はなく、むしろ過剰な円安の影響で4月から諸物価の値上げで生活は苦しいと言うのが実感です。大方の国民の実感もそうであると思います。

 平和を愛する天皇・皇后両陛下を冒涜する安倍内閣

 天皇皇后両陛下が、パラオ諸島の慰霊の旅に行かれました。80歳を超えるご高齢にもかかわらず、平和慰霊の旅に行かれました。かつてはサイパン島へも行かれました。広島・長崎へも行かれています。

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 災害が起きればその都度罹災地を訪問され、国民を励まされています。今年も年頭の抱負でも福島原発で今なお避難生活をされている福島県民の罹災者に想いを馳せておられます。これほど国民を想い平和を祈願する皇室がかつてあっただろうか?
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 私は天皇崇拝主義者ではありませんが、日本国憲法で「象徴」と言われた天皇が、なにより平和を祈願する一貫した姿勢に共感を覚えます。なかなか出来ることではありません。またその想いは皇太子にも継承されているようです。

 天皇制と言うしくみは「日本人の最良の部分を保持し、継承していくしくみ」ではないのかと最近は思います。日本国を愛すると標榜し、国民生活を規制し、愛国心を強制しようとしている安倍内閣は、最近では天皇陛下の平和への想いと真逆の「戦争ができる日本」へアメリカと一緒になって作り変えようと画策し続けています。

 安倍首相は愛国者を標榜していますが、天皇・皇后両陛下の「平和への想い」を理解しようとせず、自分勝手な行動を行い冒涜しています。
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 おそらく天皇・皇后両陛下は、韓国や中国や東南アジア各国も訪問され、平和祈願の旅をされたいはずであると思います。それを1番妨害しているのは安倍内閣です。

 21世紀土佐勤王党の党是は「尊王平和」です。

 かつて150年ほど前に土佐藩に土佐勤王党という地域政党がありました。党首は武市半平太です。一時期坂本龍馬や中岡慎太郎もその党員でありました。高知駅前には、その3人の巨大なプラスチック像が3志士像として置かれています。
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 土佐勤王党は幕末期に、天皇を奉じ外国勢力に屈した江戸幕府を打倒するための尊王攘夷の政治党派でした。党首の武市半平太土佐藩全体の勤王藩にする構想には、徳川家に恩義のある土佐山内家には乗っかれない歴史的経緯があり無理な話でありました。

 結局苛酷な弾圧を土佐藩から受け壊滅しました。維新回転の偉業は脱藩した坂本龍馬らが原動力になり、開国―近代化路線に国全体を変革し明治維新になりました。

 欧米諸国の植民地化攻勢のなかで誕生した明治政府は、国の基本を西欧的な立憲君主制に求めましたが、モデルとしたのはドイツの帝政でした。ローマ教会の1神教とドイツの帝政を融合し、明治天皇を国民統合のシンボルとして最大活用して富国強兵に奔走しました。

 1905年に辛勝した日露戦争後、幕末維新を知る革命世代が引退するにつれ、歴史をきちんと勉強しない世代が台頭し、東アジアの超大国であった中国とロシアの衰退につけ込んで、日本国は新興帝国主義国としてアジアに権勢をふるいました。

 やがて日露戦争時には、サポートしてくれた米国や英国と利害が対立、結局孤立した状態で日本は全世界を相手に世界大戦の仕掛け、そして無残に敗れました。

 日本人は二次大戦で350万人亡くなりましたが、アジア各国で2000万人が亡くなったとされています。先の大戦の戦没者の慰霊も完全に終わっていない。天皇・皇后両陛下はそう思われておられる筈です。

 平和を祈願する天皇家のお姿が本来の姿。軍服姿で白い馬に乗る天皇は本来の姿ではありません。天皇は文化的なシンボルであり、現世の「皇帝」ではありません。

 21世紀土佐勤王党は「尊王平和」を掲げて活動したいと思います。

今上天皇陛下のお誕生日にわざわざ東京裁判での被告の東条英機以下7人をGHQ(アメリカ)は処刑したのです。これほどの不敬はありません。

 安倍首相以下自民党の閣僚たちが、アメリカの軍事作戦に追随するために自衛隊を海外へ派兵するだの、安保法制を変えるだの、憲法を変えるだのなどとのたまうのは、今上天皇に対する冒涜であると私は思いますよ。

 今上天皇陛下はお誕生日のたびに、たぶん処刑された人たちの事も想いやっていると思います。それは辛いことです。アメリカが占領軍政治時代にになぜそのようなことをわざわざしたのか?腹が立ちます。

 そのアメリカに追随する安倍政権は、日本国の事をまじめに本当に考えておるとは到底思えません。安倍内閣を支持されておられる皆さんもちゃんとした歴史を見つめていただきたいと思いますね。

私をサヨクであると思い込んでいる人たちにすれば、何故「21世紀土佐勤王党」なんかと不思議に思われるでしょう。

 高校生時代はサヨクであった時代でしたが、絶望し、大学では自堕落な生活をしておりました。田舎へ戻ってからJC(青年会議所)にもおりましたし、地元コミュニティFM放送で番組を制作し、地元のあらゆる分野の人達と対談し、お話を冷静に傾聴してきました。

http://www.nc-21.co.jp/dokodemo/gesuto6/index.html

 最近は歴史に興味を持っています。災害列島日本ですから、昔もそうであったと思い 「歴史のなかの大地動乱 奈良・平安の地震と天皇」(保立道久・著・岩波新書・2012年刊)を読みました。

 とても興味深く読みました。当時も朝鮮半島の新羅と対立し、派兵しろと言う有力豪族がいました。しかし地震や災害があいつぎたため、聖武天皇が国家の安定のための1大国家プロジェクトとして、奈良の東大寺と大仏、全国の国分寺を建立したといいます。
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 国力からして対外戦争をやる余力はなく、天変地異を治め、庶民を鎮魂する必要性がありました。東大寺と奈良の大仏建立は1大国家プロジェクトでしたから。聖武天皇は対外戦争追行の有力皇族と豪族を討ち、天下を平定しました。

http://dokodemo.cocolog-nifty.com/・・・/2015/01/post-c86f.html

 仏教による平和国家の礎をこしらえたということなんでしょう。

 天皇は皇帝になると世の中が乱れ安定しません。後醍醐天皇の時代がそうでした。文化的なシンボル(象徴)として存在するのが1番でしょう。明治国家から昭和20年間までも、間違えました。ドイツに見習い皇帝にしてしまいましたから。

 「1番最良の日本人資質」を天皇家は維持し継承しているのではないか。最近私はそう思うようになりました。ですので右でも左でもありません。天皇崇拝主義者でもありません。

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