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2015.04.08

「ピーター・バラカンのわが青春のサウンド・トラック」を読んで


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 「ピーター・バラカンのわが青春のサウンド・トラック」(ピーター・バラカン・著・若月眞人・構成・文。光文社・2013年刊)を読みました。

 3月21日に高知市文化プラザ.カルポートでのピーター・バルカンさんの講演会「思想としてのロック」を聴講、開演前に書籍を購入、講演会後ご本人のサインまでいただきました。ちゃんと日本語で書いていただきました。凄い人ですね。

 当日は熱烈なファンの女性が2人も私の前にいて、バラカンさんと話しこんだりしていました。あとの人のことを考慮してサインだけしていただき、握手してだけでした。高知へ来たのは4回目との事ですが、全国各地へ「出前DJ]で行っているようです。感心しました。
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大変メリハリのある講演会でした。わたしのように音楽関係の知識のない者でも楽しく聴講しましたから。長年ラジオ番組をされていて、細かい日本語表現も得意なようです。当日集まった200人の聴衆もみな引き込まれていました。

 年度末・年度初めで人並みに忙しく、読書感想文はすぐにでも書く予定でしたが、ままなりませんでした。それに青少年期の「音楽体験」が極めて貧しい私にすれば、ピーター・バラカンさんの音楽遍歴の追体験は到底出来ません。ですので、読んでいても知らないアーティスト、知らない曲が大半であり実は読むのは苦労しました。

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 1951年ロンドン生まれ。中学・高校で言えば1年生の時に、バラカンさんは3年生。まさに同世代です。

「ロック、リズム&ブルースといったジャンルを意識して、積極的に音楽に向き合うようになるのは、ビートルズが登場する62年後半以降の事で、それ以前はー10代になるかならないかの頃―は、同世代の子供たちと同様、ラジオで流れる音楽を聴く程度でした。」(P12[幼少時に心奪われた曲」)

 バラカンさんのお母さんがジャズボーカルが好きで、ビリーホリディやルイアームストロング、レイチャールズを聞いていたようです。

「ジャンルであるとか知名度とか、どこの国の音楽であるとかといった知識や理屈とは無関係に、自分の感覚だけを頼りに音楽を楽しむという姿勢は今も変わっていませんし、これからも変わらないでしょう。」(P21「ザ・シャドウズ」)

バラカンさんは、青少年時代ロンドンで過ごされていますが、丁度ビートルズやローリング・ストーズの勃興期や台頭期に重なっています。ラジオやテレビの音楽番組や、直接コンサートへも出掛けられています。

 この著作では40のアーティストが取り上げられ、バラカンさんの実体験をもとに、論評が丁寧にされています。音楽体験の貧弱な私には、名前を知っているアーティストで曲を聴いたことがあるのは12しかありませんでした。
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 ビック・アーティストでもエルトン・ジョンやマイケル・ジャクソン、デビット・ボーイなどは取り上げられていませんから、バラカンさんのお好みの選択であると思います。

 日本の音楽関係者のTV番組と言えば、昔は「ロックの要(かなめ)」という番組もありました。また小林和也の「ベスト・ヒットUSA]と言う番組もあります。

 また1988年に高知で大規模野外ロック・コンサートを企画運営しましたが、その当時同じ委員会でかつ活動した岡村寛男さんは、アマバンドの全国大会で優勝された人。英国のプログレッシブ・ロックに詳しく話しを聞いたことがありました。

http://www.nc-21.co.jp/dokodemo/whatnew1/okamura/okamura2.html

 音楽体験が豊富な皆さんは、ピーター・バラカンさんの著作を読んで共感されることは多いと思います。同時代期の中学・高校・大学時代の私の音楽体験は、とても貧しいものでした。

 でも現在「クラッシック・ロック」を言われる曲でもいいものはいいんですし、時代を超えた作品もあります。何よりローリング・ストーンズもポール・マッカートニーも還暦どころか古希(70歳)を超えてなお現役でコンサート活動されていますから。

 3月21日にバラカンさんの講演を聞き、著作も読みました。今後出遅れていますが、バラカンさんお奨めのアーティストの曲なんぞも聞いてみたいと思いました。

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