6月23日は沖縄の終戦記念日です。
1945年4月1日に沖縄本島に上陸した米軍は、圧倒的な陸海空の兵力と物量を投入しました。日本軍守備隊は満足な武器も兵力もなく、戦闘経験のない沖縄県民を巻き込み、時に盾しながら、本土進攻への「時間稼ぎ」の戦いをしました。生活領域を巻き込んだ戦闘になったがために、米軍も無差別攻撃に近い戦闘行為になり、多数の沖縄県民が巻き込まれ死亡しました。
なかには壕の中で「集団自決」をする痛ましい事例も多く見られました。
6月23日に日本軍守備隊長の牛島中将が自決し、ようやく沖縄での地上戦が終わりました。糸満市の平和の礎(いしじ)には、日米両軍兵士の戦没者と沖縄県民、民間人、朝鮮。台湾の人達の死亡者の名前も刻まれています。
軍隊が国民を守る存在ではなかった。ことは沖縄での戦闘が示しています。
いま日本政府は歴史の痛ましい教訓をきちんと総括せようとせず、安全保障法制と言う「戦争法案」の制定を急いでいます。一体どの国が日本を軍事的に侵略しようとしているのか?国会審議では全く見えません。
「世界の警察」を自称する米軍の手先として、自衛隊を海外へ派兵して日本国の平和が維持され、守られるのでしょうか?
もし日本の安全保障が脅かされる兆候があれば、まずは外交的な努力で災いを取り除くことが第1です。それが上手くいかないときは、「専守防衛です」。決して海外に自衛隊を米軍の手先で派兵することが、日本の安全保障につながるとは到底思えません。
馬鹿げた議論よりも日本列島は、現在地震と火山の活動領域に入りました。災害に対する危機管理を疎かにして、米軍のために自衛隊を海外へ派兵するなどとんでもないことです。 日本国民は沖縄戦の現実を見つめ、戦争の愚かさと、軍隊は決して国民を守らないことを銘記すべきです。
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