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2015.06.12

国際信号旗をフルに活用しよう

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 南海トラフ巨大地震が、発生しますと、低地(海抜0メートル地帯)の高知市下知地域は地盤が最大2メートル沈下します。地域は水没し、長期浸水状態になります。強い揺れと家屋の倒壊からなんとか逃げのびた住民各位は、津波避難ビルや津波一時避難(退避)場所で、孤立しながらひたすら救助と支援を待つことになります。

→1000年前の高知市と同じことになり、二葉町も水没します。
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 携帯電話など通じない可能性もあり、罹災状況を高知市災害対策本部に伝達出来ないと想定されます。電気・ガス・水道などの社会インフラが遮断された状況において、的確に罹災状況を情報伝達する方法手段として「国際信号旗」があります。

 国際信号旗(こくさいしんごうき、international maritime signal flags)は、海上において船舶間での通信に利用される世界共通の旗であります。国際信号旗は1858年に英国で制定された国際通信書によって世界的に統一されています。

国際信号旗は船舶装備品で(和対英訳:国際信号書解説を船舶に保管しています)
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 国際信号旗を情報伝達備品と認知していただきたい理由を記述します。

1)防災備品で備えている免許不要の特定小電力トランシーンバーで、昨年7月に下知減災連絡会では、各自主防災会と情報伝達訓練をしました。下知コミュニティ・センター屋上からの通信では、電車通り南側の通信はほぼ可能でしたが、北側はビルなどで「遮蔽され」通信不能でした。直線距離で500Mが限界です。

2)それ以上の能力を有する無線機は、アマティア無線士の資格を持たないと相互通信は出来ません。有資格者に協力依頼を進めていますが、すべての津波避難ビルや津波一時避難(退避)場所との交信は不可能です。

3)そこで「海上において船舶間での通信に利用される世界共通の旗」である国際信号旗を津波避難ビルや津波一時避難(退避)場所に備え、掲揚することで、避難している人たちの現状を正確に救援支援者に伝達することが可能です。

4)例えばV旗を掲揚すれば「援助を求む」になり、その建物に避難者がいることを伝達します。またW旗を掲揚すれば「医療を求む」になり、急病人や怪我人がいることを正確に、偵察ヘリや、救命ボートに的確に状況を正確に伝達できます。

5)国際信号機は、2つ、3つの旗の同時掲揚によって、より複雑な現地の状況を伝達することが可能です。例えばC旗、D旗、数字O旗の掲揚は「水がほしい」となり、C旗、D旗、数字I旗の掲揚は、「食料品が欲しい」となります。
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6)電源がなくても正確に避難場所の状況を伝達することが出来ます。また国際信号旗を揃えるのは、それほどコストはかかりません。

7)万国共通の伝達手段なので、外国の救助隊が来られても、避難場所の状況を正確に伝えることが出来ます。

8)ユニバーサルな通信手段として、国際信号旗が流布すれば、障害を持たれておられる方や外国人も自分たちの置かれている被害状況を救援支援者に正確に伝達できます。小学生でも正確に情報伝達が可能です。

8)8月25日に下知地域に来訪され、意見交換する予定のJICAの留学生たちにも、地域コミュニティから考案された簡便で万国共通の情報伝達方法として、紹介する予定です。(視察のテーマが地域コミュニティ防災となっています。)

 長期浸水地域や中山間部での孤立した集落でも、情報伝達方法として活用が出来ます。

 要望事項は以下です。

1)国際信号旗を情報伝達手段の防災備品として認定をいただきたい。

2)危機管理や防災部署でも国際信号旗を購入し、情報伝達訓練を行っていただきたい。

3)学校関係者にも広めていただきたい。

4)陸上自衛隊(海上自衛隊は理解できます。)、警察、消防に周知徹底をお願いしたい。

5)報道各社にも周知徹底していただきたい
                                      以上  

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