マーケティングエッセイ―泣き落とし作戦?
【泣き落としで売れたチラシ】
マーケティングコンサルタントの藤村正宏さんのメールマガジンの記事。引用自由なので、転載させていただきました。
以前見た、郊外型紳士服ショップのチラシがすごかった。
社員と思われる人間のイラストがあり、その彼が吹き出しで、
「スーツを仕入れすぎてしまいました。私のミスです。お願いです。安くしますから買ってください!」
と叫んでいるのです。
チラシから漂ってくる、『もう、これが最後の手段、こうなったら、なりふりかまわず』という雰囲気には、唖然としたものの、ユーモラスに内情を告白するという手法には、感心した。
しかも、結果が何とも気になって、後でそのショップに聞いたところ、このチラシのおかげで、前月に比べて売り上げが25%もアップしたというからビックリ。
消費者がこれをジョークととらえて面白がったとは思うけど、マジでその社員に同情して買ってあげた人もいたかもしれないな、ちょっとそんなことも思った。
とにかく、実際にふだんよりも売れたことだけは間違いないわけです。
「仕入れすぎて~」という以外にも、この手なら「作りすぎて~」「揚げすぎて~」「獲りすぎて~」「できすぎて~」など、いろいろなところでどのようにでも使えるだろうなって思った。
その意味では便利だけど、ただ、やっぱりこういうのはセンスがいる。
遊び心の加減が大事です。
でも遊び心は、今の時代独自性になります。
それぞれの遊び心がちがうからね。
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