防災訓練の見学と職員会議へ出席
2015年12月9日は、下知地区減災連絡会として、坂本茂雄事務局長と一緒に、下知地域内にある昭和小学校の「地震対策・全校防災訓練」の見学と、職員会議への出席をしました。
昭和小学校校舎南口には、震度5以上でキーBOXが解除される装置が取り付けられていました。1週間前にはありませんでした。
「地震対策・全校防災訓練」は、掃除の時間を活用して行われました。「縦割り班編成」になっていて、掃除の当番は上級生が下級生を指導しています。
「緊急地震情報が出ました。各班は安全を確認してください。」校舎を離れ、運動場に避難した班もいました。上級生が下級生を指導して避難誘導していました。ほどなくして「津波警報が出ました。班ごとに安全を確認して南校舎屋上へ避難してください。」
午後3時10分からは「第1回昭和小学校防災職員会議」に出席させていただきました。最初に「南海トラフ巨大地震から昭和小校区で生きのびるために」をパワー・ポイントで説明しました。
「昭和小校区は、海抜0メートルで東は久万川(浦戸湾)、北は江ノ口川、南は堀川、西は新堀川に囲まれた島なんです。」
「最大震度は7、地盤は沈下し、浸水が始まります。津波は30分後に来ます。すぐに高い建物に逃げないと助かりません。通勤時にもどの建物に避難できそうか、
「教員の皆さんは通勤で海抜0メートルの島にある昭和小に来られています。もし勤務時間中に南海地震が起きれば、何日も学校に籠城するやもしれませんので、自分の分の水や食料や着替えはあらかじめ置いておくとか、車にも置いたらいいと思います。」
坂本茂雄さんのほうからも提案がありました。
「先月29日に下知地区減災連絡会メンバーで、避難所運営訓練をしました。実践訓練でした。どんな事態が起きるのかは伏せられて、市役所側から防災無線やトランス―バーで次から次へ情報が寄せられます。
たとえば低体温症の人が多くいる津波避難ビルがあります。という連絡があれば、医療・保健班が対応する。食料がヘリで屋上に投下された。どう分配するのかは食料・運営班が行う。状況をまとめ、避難所全員に広報し、災害対策本部へも報告する。
そういうロール・プレイをしました。来年は是非昭和小学校でも実施しましょう。」
「下知地区減災連絡会は現在16の下知地区の単位防災会が加盟しています。昭和小学校まわりは白紙地域であり、これから自主防災会をつくろうとしています。また最近生徒が増えている江ノ口川から北の地域は、町内会も自主防災会もない地域もあります。
ですので防災関係の情報も学校のルートで回していただくようにお願いします。」
大石教頭先生からは、生徒が防災学習をしている報告や、生徒や父兄に対するアンケート調査の報告がありました。やはり自主防災会の認知度は低いようで、まだまだでした。
こちらからの防災訓練できがついたことや提案事項を坂本茂雄さんと2人で申し上げました。
「黙々と南舎屋上へ逃げるのではなく、子供たちは元気な率先避難者です。「津波が来るぞ!避難ビルへ早く逃げろ!!」り大声を張り上げながら逃げる訓練を今後はしてください。」
「窓ガラスの近くを避難していた児童がいました。飛散防止フィルムが張れていないのであれば、それを避けて逃げることをしないといけない。」
「生徒のケアと周囲住民のお世話を全部教職員がするのではありません。元気な住民は自らが世話役になり避難所の運営を担います。児童にも何かしらの役割を担ってもらいます。
事前に実践的なロールプレイの訓練ができればいいと思います。」
教員側のほうからは、
「生徒たちが班をこしらえ、それぞれが当事者意識をもって行動ができることが理想です。道は遠いですが、それを目標にして頑張りましょう。」との発言もありました。
千里の道も1歩からです。
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