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2016.01.16

「津波からの生還」と「救命」を讀んで


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 年末年始に下知市民図書館で10冊の書籍を借りました。年末に体調を崩し寝正月したこともあり、読んだのは表題の2冊だけでした。

 「津波からの生還 東日本大震災石巻地方100人の証言」(三陸河北新報社・2012年刊)は、津波に遭遇し生存された100人の生々しい証言集です。
 職場に居られた人、港で作業されていた人、施設や学校でおられた人。移動中の人。

 大きな揺れがあり、治まってから津波が押し寄せて来ました。その時は殆どの人達は携帯も通じず、ラジオもテレビで情報も得られず、防災無線すら鳴らなかった人が大半殆どの人達が、「津波が来る」と判断し、近くの山や高台に懸命に避難され助かった証言で満ち溢れていました。

 幸い家屋の倒壊や家具の下敷きになられた人はおらず、皆が独自の判断で津波からの避難行動を起こされ、学校や高台へ避難し、時に流れている人を助けて避難した証言もありました。

 昨年6月に「東北被災地交流ツアー」で、石巻市、女川、東松島、名取市をお訪ねし、住民の人達からお話を聞きましたが、書籍に出てくる地名や建物名から震災当時の状況を推測が出来、懸命に読みました。よくぞ皆さん助かったと思います。

 なかには一緒に流されて、母親が渦に巻き込まれ行き方知れずになられた方の証言もありました。

「旧名東日本大震災 医師たちの奮闘」(海堂尊・編・株式会社新潮社・2011年8月刊)も読みました。こちらは宮城、岩手、福島の被災地におられた医師たちの奮闘を描いています。自分の医院が津波で被災しながらも。懸命に患者を救命されたり、やってくる避難者の体調を気遣い奮闘される医師もおられました。

 大勢の被災者が詰めかけた避難所でも、医師や看護師や保健師の適切な衛生管理と指示で、感染症を防いだ事例などは、大変参考になりました。

 また地元で被災しながら治療や診察に奮闘されている医師と、支援に県外から医療支援に来られた医師とのチームワークを短期間に効率的にいかに構築するのかと言う課題もあることを知りました。

 ある医師が辛辣なことを言われています。

「私は以前からこの国は危機意識があまりに低いと感じていました。能天気も甚だしい。今回の福島原発の問題もそうだし、地方自治体の住民情報が津波で流されたとあたふたしているし。普通の先進国ならバックアップとってますよ。

 日本は個人情報保護法とかに阻まれてそんな常識的な事も出来ていない。オウム真理教にサリンを撒かれたときだって、事件を1番教訓にしたのはアメリカではないでしょうか。

 日本はあれだけ被害者を出したのに、その教訓を生かして住民を交えた訓練などもほとんどしていません。そんな国だから有事に弱いんですよ。国を守ると言う意識が低いし、大体、国と言う意識が希薄ですよね。

 家族を守る。地域を守る。国を守ると言う意識がないと、自分は生きていけないと思うのすけどね。」(P134)

 参考にさせていただきたいと思いました。

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