下知地区防災計画の戦略
2015年にモデル事業として取り組んだ内閣府の地区防災計画。高知市下知地区では、「事前復興計画」を策定することを目標に,昨年9月より3回のワークショップを関係者各位の参加で行いました。2016年1月26日に4回目のワークショップを行い、1年目のまとめを行います。
「事前復興計画」ということですので、簡単にできるものではありません。最低3年はかかると想定し、1年で終了する内閣府の事業の後も地域で継承して行く予定です。その受け皿は、下知地域の16の自主防災会の連絡組織である下知減災連絡会が主体で会合を開催します。また下知地域の広域な地域団体やサークル、個人が加盟している下知地域内連携協議会のテーマの1つにして位置づけ、可能なら「まちづくり部会」を立ち上げ運営していきたいと考えています。
「下知地区の取り組みと地区防災計画の位置づけ」のチャートは、高知市地域防災推進課の山中晶一氏が作成していただきました。目指すべき姿は「希望ある未来に向けた事前復興計画をつくり、生活と街を再建するための住民を失わないことを最優先し、そのための個別計画を策定し実施する。」ことにあります。
「1・命を守る」「2・命をつなぐ」「3・生活を立ち上げる」ことをベースにして、各単位自主防災会の避難訓練や、下知減災連絡会の総合防災訓練に活かして行きます。
とにかく下知の復興・復旧を明るく元気に行うためには、たとえ大災害があったとしても、「下知地区では1人の死者があってはならない。」し、長期にわたる避難生活においても死者があってはならない。そのためには下知地域住民が納得する事前復興計画でなければならないのです。下知地区のまちづくりのありかたも議論しなければならないのです。
南海トラフ巨大地震が起きる前から可能な限り「1・命を守る」「2・命をつなぐ」「3・生活を立ち上げる」対策を行い、形にし、地域住民が一致団結して取り組めるところまで事前復興計画を仕上げていかないといけないのです。
目標は大きく、着実な1歩を2016年は歩んでいきたいと思います。
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