映画「君は良い子」を見ました。
高木妙さんに観賞を薦められ、家内と2人で高知県立美術館での試写会へ行きました。500人収容のホールの8割は埋まっていました。お世話役に松田雅子さんや大西みちるさん、大石宗さんがおられました。ご苦労様です。
映画の感想ですが、平凡と思われる人たちの生活は奥行きが深く、露見しにくい悩みがあると言う事ですね。認知症のお婆さんと、自閉症と思われる子どもとの自然な交流は印象に残りました。
義理の父親に虐待を受けているらしい児童を、主任が保健室へ連れて行き、保健の先生と校長と3人で「誰にも言わないから本当の事を言ってごらん。」と言っても、子供は「虐待は受けていない。」と首を振るだけ。
主任教師が服を脱がそうとすると、校長と保健室の先生は「そこから先は学校教育ではない。別の問題になってしまう。」と若手教師を抑え込んでしまいました。
立場はわからないでもないですが、子供は親の子供だけではなく、地域の宝でもあります。虐待している家へ乗り込んで、怒鳴り込みに行くとか保護するとかすべきであると思いました。近所であれば「差し出がましいやかましいおんちゃん」に私はなることでしょう。。
家内に「どうして自分の子供を虐待するんだろう?わからないね。」と言いました。
「男の人はストレスのはけ口に子供を虐待するでしょうが、女性の場合は、かつて親に虐待された過去があり、しつけであると自分に信じ込ませてやったり、虐待した後後悔したりすんじゃないの。」という解説をしていました。
子供の世界は残酷で容赦はない。いじめも陰湿で多数で1人を追い込んで行く。そういえば私は父の仕事の都合で小学校を5回も転校したので、いじめに遭う確率は髙かったですね。いじめられても親や教師には言えないものでした。そういう辛い経験を映画を見て思い出しました。
では救いがないかと言えば、そうではない。解決策は「ほどよいおせっかい」であると思いますね。地域の繋がり、子供は地域の宝物という意識を皆が持つべきでしょう。そう思いました。いい映画でした。上映関係者の皆様には感謝します。
原作者の中脇初枝さんの中村時代の話も良かった。地域コミュニティが健在であったと言う話でした。著作も購入し、サインもしていただきたいところでしたが、母(90歳)の動向が気になるので、慌てて戻りました。案の定就寝していなくて私たちの帰りを待っていました。
やはり今後は夕方の外出は夕飯を食べらせて、就寝するのを確認しないと夫婦揃っての外出は今後は難しくなるだろうと思いました。
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