映画「セッション」をあたご劇場で観賞しました。
2016年1月29日は1日雨の予報。ヨットは雨が降ると風が吹きません。夜須での散帆は諦めざるをえません。家内が高知新聞の「声・広場」欄にてある投稿記事が「すごく面白い作品であたご劇場で見た」と讀んでいました。父(96歳)の昼食準備後それで家内と小雨の中自宅から35分歩いてあたご劇場へ行きました。
あたご劇場は、高知市の愛宕商店街のはずれにあり、外観も内部も椅子、も、「昭和」の香りがするレトロな映画館です。
観賞した映画は「セッション」(2014年制作・アメリカ映画)です。音楽家を目指す音楽大学の学生と、教官の物語。最初から最後までジャス音楽の生演奏の場面が連続します。
http://session.gaga.ne.jp/(映画「セッション」公式サイト)
アカデミー賞の部門をいくつか獲得した映画だそうですが、「まれにみる低額予算」だったそうです。確かに登場人物は上昇志向の強い音楽大学の学生と、演奏に一切の妥協をしない鬼音楽教授。まわりに父親やガールフレンドや、音楽大学の学生が出て来るだけ。
しかし期待しないで見ていましたが、ひたむきに音楽に打ちこむ姿、生演奏は見ごたえがありました。芸術性が高まるともに、通常の社会人の常識を逸脱し、人を傷つけ、自分も傷つく。アートの世界の危険性、怖さを感じさせる映画でした。
アメリカの音楽業界の巨大さや、レベルの高さを感じました。「脱落した奴はロックをやればいいんだ。」との理屈。軍隊の新兵教育のような、罵倒の連続。プライドも自信もずたずたになりますね。
全く期待していない映画(家内の好きな映画は字幕の外国映画で中途で寝てしまう。)でしたが、「セッション」は緊迫感があり、生演奏のレベルの高さで最後まで見てしまいました。たまには文化に触れるのもいいものですね。
帰り際に近森病院近くの小川、というかどぶに大きな鯉がたくさんいました。
| 固定リンク
コメント