映画「ベトナムの風に吹かれて」を観ました。
2016年3月5日に、映画「ベトナムの風に吹かれて」(大森一樹監督作品・松阪慶子・草村礼子主演)を家内と2人で高知市のあたご劇場へ自宅から散歩がてら歩いて観に行きました。先週は凄い人であったようですが、今日の初演は25人ぐらい。でもあたご劇場にしては多い。2回目も同じ人数が来ていましたから。
http://vietnamnokaze.com/(ベトナムの風に吹かれて 公式サイト)
うちは母(90歳)が8年前からアルツハイマー型認知症になっていて、介護3になっています。認知症は身近な問題。どうしても見なければならない映画でした。ケアマネージャーの下村恵子さんが10年ほど前から草村礼子さんと親しい間柄らしく、草村礼子さんは今回あたご劇場の初演にも駆けつけられ舞台挨拶されたとも聞きました。
高知の社交ダンス界の人達との交流のリクエストがあり、FBで交流している新土居和行さんを下村恵子さんに紹介し、ご多忙の中、草村礼子さんとの面談をしていただきました。それが先週の事でした。上映は11日までなので、わたしにとっては今日行くのがラストチャンスでした。
物語は、主役のみさお役の(松阪慶子)は、日本で離婚した後に憧れの地ベトナムへ移住し、日本語教師として働いている。認知症が進行しはじめた母(草村礼子)を義兄(柄本明)が施設に預けようとしていることを知り、母をベトナムに連れて来ることを決意する
母は慣れない土地での生活に戸惑いながらも、ベトナムの人々の温かさに触れるうちに少しずつ笑顔を取り戻していく。そんなある日、母が思わぬケガを負ったことをきっかけに、みさおは介護の現実に直面する。「トイレ行きたい!」と夜中に起こされ、在宅介護の厳しい現実も丁寧に描かれています。
新潟から出たことのない母親をいきなりベトナムに引き取り一緒に住むと言う荒唐無稽な話ではありましたが、ベトナムの活気ある都市風景や、近隣の人達の人情が、違和感なく映画の世界に入り込めました。
かつてベトナムの大女優も認知症になり徘徊していて劇場へ来ると、現役の女優になってしまう。同じく認知症の(草村礼子さんの演じる)母親との掛け合いも面白い。身につまされる映画ですが、なにかほっとする映画でした。
かつて学生時代の仲間であった奥田英二がベトナムまでやってきて新たな展開に。学生時代は、ベトナム反戦運動を学生たちが懸命にやっていた時代。「かつて俺たちがベトナムのためにやっていた運動。縁もあるもんだ。」という言葉は面白い。
確かにベトナムは、フランス、日本、アメリカ、中国という大国相手に戦争し負けませんでした。したたかさと逞しさを感じる国。画像からも凄さが伝わってきます。ベトナムとの合作映画と言う事ですが、良い映画でした。楽しめました。
3月11日(金)までの上映です。観賞をお薦めします。
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