食料や水の「総合的な備蓄」をしよう
貯金なんぞも殆どない「下流老人」予備軍の私です。かりに銀行預金してもゼロ金利どころか、マイナス金利の世の中ではありませんか。災害大国日本で、「下流老人予備軍」の人間が生きのびる知恵を少し考えてみました。
今までの日本の勤労者は勤勉に汗水働き、せっせと郵便局や銀行に預貯金してきました。その資金を企業は生産活動に投資し、官僚は、財政投融資で公共事業を主導し、国民経済が好循環していました。最近「構造改革だ」「成長戦略だ」という新自由主義的な身勝手資本主義が日本に跋扈し始め、政府は、「大金持と、大企業の優遇策ばかりしている。」ようにも思えますね。国民経済はうまく回っていません。格差社会になりました。
2016年4月15日に起きた熊本地震。10日になりますが、未だに終焉の兆しは見えません。多くの人達が地震の恐怖から自宅から逃れ、避難所へ来ておられます。水も食料も足らないことを訴えられています。
熊本は高知と違い大きな都市であり、普段は豊かな都市生活を享受されたおられたと思います。一夜にして自宅が倒壊し、着の身着のままで避難生活がいきなり始まってしまえば混乱するのは当たり前ですね。避難所の中も大変、屋外も大変。車の避難も大変です。
隣町の横田政道さんが、市民農園を提案をされ、先週から借用した土地へ行っています。とりあえずは広くはないですが、草ぼうぼう。今日は草刈りをしました。雑草は根っこから抜かないと駄目でしょう。
欧州の人達を見習いましょう―総合的な食料備蓄への一歩
又聞きの話なので正確かどうかわかりません。ロシアでは「ダーチャ」という市民農園があるそうですね。
「経済が著しく混乱していたソ連末期やロシア共和国初期、ハイパーインフレーションや給与支払いが半年、一年も滞り疲弊し切って、日々の食料調達もままならなかったロシア国民にとって、自活(自給自足)という最終手段で食料、現金収入を得る(自力で瓶詰加工など保存食も製造・保管していた)最後の場でもあった。これがロシアの知られざる力となっている。今では郊外の自然保護、自力で無農薬の安全な食料を確保する手段としても重要視されている。」(ウキィぺディアより)
またドイツのクラインガルテンと呼ばれる市民農園も有名。利用者の数は50万人を超える。大小の差は大きいが、利用者1人当たりの平均面積は100坪(330平方メートル)ほどで、賃借期間は30年。野菜や果樹、草花が育てられ、ラウベ (laube) と呼ばれる小さな小屋が併設されている。」(ウキィぺディアより)
2つの世界大戦や大不況時代もあり、欧州では政府や自治体が崩壊したこともありました。市民各位の知恵と生存域の確保のために市民農園はあったんではないでしょうか。
欧州では主食のジャガイモなどは市民農園で栽培し、自宅の地下室などに貯蔵しているとも聞きました。最低限の食料や水は行政などに頼らず自分たちで確保していたのです。ソ連の崩壊した前後市民は食料品店に長い行列をしていましたが、どこか余裕のある表情をしていました。最低限の食料は自分でキープしていて、プラスアルファで食料確保で行列をしていたのです。
自分たちの資産も自国の通貨で銀行預金するだけでなく、貴金属や金に変え、食料は自給できる市民農園でキープしている。国や自治体に依存しない逞しさを感じます。日本人は自国通貨で預金しています。銀行は国債を買い支えています。しかし政府は国民の「命と財産を守る」という役目を果たしているとは到底思えませんね。つまりあてにしてはいけないということですよ。
わたしたちもそれだけ欧州の人達のようなスケールではありませんが、食料や水を工業製品として購入して備蓄するだけではなく、借地で畑をつくり、仁淀川町などの山間部と交流し、普段からの備えをよりしないといけないと真底思いました。
可能なら空き家も借用しましょう。
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