老舗商店の廃業
7月に第1報を伝えていました。このたび正式に高知市帯屋町・おびさんロードにある老舗商店である有限会社水谷龍文堂が本日8月31日をもって閉店することになりました。先日あいさつ文が、店主の叔母から来ておりました。
私の子供の時代から当たり前に存在していた水谷龍文堂。叔母は父(97歳)の妹で、いの町の農家から女学校を卒業してほどなく商家の嫁になりました。水谷龍文堂は昭和の初めごろ開業し、御主人の両親も健在で、しきたりなどにはきびしかったようです。嫁いでから60数年、2人の子供を医師に育てました。ご主人が31年前に他界されてからは叔母は商売を維持するために頑張って来られました。
ご主人は私が高知青年会議所へ入会した年(1985年)に逝去されました。当時は医師となったばかりの従兄弟たちは研修医で多忙であり、すぐに駆けつけることが出来ませんでした。叔母が商売と付添で疲れていたため、わたしが高知医大に泊り込みの付添に行ったこともありました。
叔母は今年の3月に自宅で転倒。救急搬送されました。それ以来長期入院が続き、体調も回復しないことから、廃業を決意されたようです。また1つ老舗のお店が商店街から消えることになりました。
聞くところによりますと店員の西森さんが、廃業処理など落ち着かれてから、水谷龍文堂の形態を引き継ぎ、画材の販売とガクブチ作成のお店を開業される予定です。大橋通り南側でされるように言われています。形と経営者が変り水谷龍文堂は継承されるようです。末永く繁栄されることを望みます。
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