異論を排しない組織の合理性
事前復興まちづくり計画」の「核」はなにかと言いますと、「異論を排さない」「気長に合意形成」を図ることです。
2014年に結成された下知地域内連係協議会。高知市下知地域の各団体、サークル、企業、NPOの連絡協議会です。それぞれの立場で地域で頑張っているグループや団体を一堂に集めようと言うことが主旨です。
「協議会の運営にあたっては、互いの立場や意見の違いを考慮し、異論を排さず、真摯な姿勢で活動区域の住民相互の連携と友好親善を尊重することとする。」(下知地域内連携協議会規約・第5条・運営)
「協議会のすべての会議は、異論を排さず、少数意見も尊重し、立場の異なる会員の意見を傾聴することに努め、常に原則公開とし、徹底した議論で合意形成を図ることに努めることを原則とする。」(下知地域内連携協議会規約・第17条・会議の原則)
被災地の復興y計画が、行政主導で行われたり、住民のリーダー層のみの合意で突っ走った結果、後日地域内での対立や軋轢が深刻になった事例を多く見聞してきました。
世界の情勢も愚かにも「異論を排す」排外主義は勢いを持って来ています。しかしその結末は二次大戦を見れば明らかでしょう。
地域の小さな組織に過ぎませんが、住民参加と、合意形成、情報公開を原則とした下知地域内連携協議会。下知事前復興まちづくり計画の核になるように成長に期待したいものです。
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