下知地域の津波避難ビルには国際信号旗を掲揚しよう
国際信号旗(こくさいしんごうき、international maritime signal flags)は、海上において船舶間での通信に利用される世界共通の旗である。その使い方は国際信号書(こくさいしんごうしょ、International Code of Signals、INTERCO)によって定められており、国際信号旗による信号を旗旒信号(きりゅうしんごう、Flag Signalling)と呼ぶ。
中世ヨーロッパでは、船舶間の通信に旗を用いることが行われてきていた。18世紀にはイギリスのリチャード・ハウが主に数字を意味する複数の信号旗を用い、その数字を符号として単語に置き換え、旗の掲揚を繰り返すことで、文章も含めた通信を行なう方法を考案した。これはホーム・リッグス・ポップハムによって改良され、トラファルガーの海戦でも通信に使用された。これらが発展し、1857年に国際信号書として、国際信号旗が定められた。
(ウィキペディアの記述から引用しました。)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E4%BF%A1%E5%8F%B7%E6%97%97
1857年に世界の海を当時支配していた大英帝国が国際信号旗を。船舶間の通信手段として整備し、確率したようです。
AからZまで26の旗があります。1つ1つに意味がります。また2つの旗の組み合わせ、3つの旗の組み合わせで、相互の通信と対話が出来ます。
最近でこそ、大地震後の浸水時に孤立した津波避難ビルの住民同士がスマートフォンのWIFI機能を活用した「スマホDEリレー」という仕組みも東北大学で開発されてはいます。
下知地域での国際信号旗の活用の提唱は、若松町自主防災会会長の横田政道さんです。津波避難ビル同士の通信は、携帯型ポータブル・トランシーバーでやっていました。
http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-ba99.html
2年前に二葉町自主防災会と下知地区減災連絡会で津波避難ビル同士の情報伝達の確認をしました。下知コミュニティ・センター屋上からは、目視できるビル同士の交信は出来ますが、電車通りを超えると電波が届きません。
当時横田さんがいろいろ無線機を購入して試験しました。届く無線機は「違法」になります。電波法に抵触するほど電波が強い。消防などが使用する無線での伝達を地域の防災会で情報を共有するというテーマでしたが、現行法の壁が分厚く実現しませんでした。
そこで、元海上自衛官であった横田政道さんが考案したのが国際信号旗でした。若松町自主防災会は実際に避難訓練を国際信号旗を使用して実施しています。
http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/post-3a5d.html
下知コミュニティ・センター防災部会でも、横田さんに習い、国際信号旗を下知コミュニティ・センターに必要最小限購入し、防災倉庫に保管しています。JICAの研修生の皆様との意見交換会時には、屋上に横田政道さんが国際信号旗を掲揚していただきました。
http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2016/09/jica-634b.html
今後の課題は、避難所開設時に「日常化」することです。掲揚するポールも仮設していますが、施設管理者の許可を得て、常設化したいと考えています。
下知地区の津波避難ビルや、地区防災会指定の津波一時退避場所にも国際信号旗がビル屋上に掲揚されることを目指したいと思います。
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