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2016.10.17

河瀬聡一郎氏(石巻市雄勝歯科診療所所長)防災講演会

2016年10月16日(土曜日)下知コミュニティ・センターにて18時から河瀬聡一郎氏(石巻市雄勝歯科診療所所長)防災講演会が開催されました。主催は下知地区減災連絡会です。
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 河瀬聡一郎さんには、五台山展望台から、高知市下知地域の海に隣接した海抜0メートルの市街地を講演前に見ていただきました。

 講演内容は「東日本大震災の被災地で歯科医師が体験したことー避難所生活・被災時の口腔衛生」です。
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 昨年下知地区の有志や防災活動の関係者8人で、「東北被災地交流ツアー」を実施しました。その折雄勝診療所も訪問し、河瀬さんやスタッフの人達と意見交換をしました。

 http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2015/07/33-0bb5.html

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(2015年6月22日に雄勝診療所にお邪魔しました。)

 歯科医師と言えば、遺体の確認作業で大きな役割をされている。ということは知っていましたが、避難所生活での歯の手入れや衛生に確保がとても大事であることを言われました。気が付かなかった観点でした。
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 講演では震災関連死と言われるせっかく大災害で生きのびた人たちが、避難所生活で亡くなってしまう。その多くは誤嚥性の肺炎が多く、歯が悪いために食べものが食べらなかったり、誤嚥してしまう事例がおおいことをご指摘されていました。

 また障害を持たれた人たちや高齢者の人達は、混乱した最中での避難収容所生活が難しく生きることが大変難しいとも言われました。

「一般の人は命があれば生きることができる。障害者や高齢者は、災害から生存してからが戦いなんです。」と。

 河瀬聡一郎さんは「私は中学や高校時代にインクルーシブな教育環境(障害のある子も無い子も共に学び、共に育つことができるようにしよう、最初から分けずに包みこもう」という概念です。つまり、どんな障害や病気(あるいは他の事情)をもつ子どもでも学校から排除されず、共に学びあえるような学校を権利として保障しようとするものです。)で学んで来られました。

 普通の学生生活のなかに学友として障害をもたれた人がいたので、それが当たり前の社会なのであると思いました。東日本大震災でも、避難所に行くことが出来ず、在宅で避難生活をされていた障害者や高齢者が多くおられました。
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 支援が行き届かずその声は行政にも届かない。専門領域の歯科の口腔衛生でも歯科医院が多く罹災したがために、口腔の衛生環境がなかなか確保できない状態でした。それで体の抵抗力・免疫力が低下して、深刻な病気になる人も多くおられました。

「口の菌が心臓へ行き、脳へ行って深刻な症状を起こした人もいました。幸い緊急治療で延命しました。それは「災害対応ハンドブック」があり、患者さんの情報を言えよう関係者や地域社会が共有していたので、緊急時対応が出来たのです。」

 話を聞いていまして、難病の人、高齢者、障害者の人達は「事前の準備」や「地域社会のなかでの情報共有」が必要であると思いました。

 口腔ケアが十分でないと、支援食料である菓子パンやおにぎり、コンビニ弁当などが食べられません。栄養補給が出来ず深刻な問題になります。

「災害時には社会的弱者を災害弱者にしないことです。それは平時から地域で障害児・者との繋がりをもつことであり、学会、歯科医師会、行政、地域と連携し災害時の対策マニュアル作りを行うことです。」

 まだまだ多くの教訓や体験談を話されました。またの機会に情報を整理したいと思います。
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