だんだんと両親の身体能力は低下して行っています。
今朝は父(97歳)の付添で植田医院へ行きました。診察と点滴です。
「腎機能は横ばいで踏ん張っています。現在25%が腎機能が働いています。15%以下になると透析対象です。そうならないように減タンパク食、適度な運動、水分補給、点滴で頑張ってますよ。」植田一穂先生は言われます。
植田先生の守備範囲外ですが、このところ父の歩行能力の低下が著しい。いつ転倒するかわからない。植田医院ではスリッパに履き替えますが、靴を履く動作も危なかしい。日ざまづいては履かせないといけなくなりました。転倒すると超高齢者は重大な危機に陥る可能性が高いので目離しは出来ません。
よく言われるADL((Activities of Daily Living)は、一般的には『日常生活動作』と訳されます。日常生活を営む上で、普通におこなっている行為、行動のことです。具体的には、食事や排泄、整容、移動、入浴等の基本的な行動をさします。)の低下を防止するために、介護ケアを懸命にやっているに過ぎません。
http://kaigoouen.net/knowledge/care/care_1.html
母(90歳)は8年前からアルツハイマー型認知症と判定されました。こちらも画像の表示のように急激な下り線ではなく、徐々に認知機能が衰えて来ています。尿意や便意を感じなくなります。
人間が生まれて、親に庇護される状態から言葉を覚え、オムツが外れ、トイレへ行けるようになり、礼節も「しつけ」としてされ、幼少期に社会的常識、たしなみなども獲得されていきます。
長い間かかって幼少期に獲得された能力が、老齢期になると衰え「劣化」していきます。ADLなりQOLなりという福祉用語の言葉も少しは勉強しました。
ただ「財政難」を理由に介護状態の軽微だと思われる要支援1・2や要介護1・2の人達を介護保険制度から切り捨てす政策を安倍内閣はやり続けています。「切り捨て」ながら介護離職ゼロなんぞ戯言を言っております。現場の発想ではありません。
そもそも介護保険制度が発足した2000年に時点で、日本が急速な少子高齢化になることは予見できたはず。頭の良い国家官僚はわかっていたはずです。それを今更社会保障制度を破壊する発言ばかりして、年寄り虐めするから景気は良くなりません。
日本経済の6割は個人消費であり、個人資産の70%は70歳以上の高齢者です。社会保障に不安を与える政策ばかりやってますから、高齢者はお金を使いません。景気が良くなるわけがない。
麻生財務大臣が「高齢者が老後のためにお金を使わないのはナンセンスだ」とかのたまわっていますが、恵まれた大金持ちの麻生さんではわからないのですよ。庶民の不安が。
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