今週号の週刊現代の記事は強烈でした。
週刊現代4月29日号の52Pから57Pの特集記事は強烈でした。見出しもおどろおどろしい。
「急増する「死後離婚」義父母は捨てられた!」
「息子が死んだら、嫁が財産持って遁走」
「もう赤の他人ですから」
「遺産と年金さえもらえば、ハイ、さよなら。舅姑の面倒なんか見たくな いから籍を抜く」
「死後離婚の手続き実はこんなに簡単だから」
記事にはこう書かれていました。弁護士の話です。
「夫が先に死んだ場合、民法上はその妻を含む三親等の親族までは両親の扶養義務を負う場合があります。
しかし実際に扶養義務を負うのは家庭裁判所が妻に「両親を扶養せよ」という審判を出した時の話です。それがない場合は、嫁が舅や姑の面倒を見たり、扶養したりする必要はありません。
同居している嫁には扶養義務があると誤解している親や嫁が多いのも確かです。
もし家庭裁判所が妻に扶養義務があると審判を下したとしても、親族関係終了届を出して、死後離婚をしてしまえば、その審判は無効になります。
ただし、亡くなった夫(仕事中に交通事故で死亡)との間に子が入れば、それは祖父母と親族関係がありますので、子供の方が扶養義務を負うことになります。」(P55)
記事には実例も紹介してありました。
「弁護士に亡夫の親族と縁を切る相談に行き、息子も説得したうえで、夫の49日の朝役所に書類を提出した。それから集まった親族に、もう親戚ではないし扶養の義務もなくなったことを告げました。
中略
「お母さんを見捨てるつもり?」「身勝手すぎる」とハチの巣をつついたような騒ぎになりました。
それでも、もうこの人たちと一生関わり合いにならなくて済むと思えば、どんな言葉を浴びせられても平気でしたね。
相続も済んでいましたし、保険金も入った。年金も十分貰えるので不満も不安もありません」
こうして津田さん(仮名)は、義理の老父母を「見捨て」新しい人生を歩むことになった。(P54)
この数年で急速にこうした事例が多くなっているとの事です。
昔,小津安二郎の映画「東京物語」がありました。夫が戦死し、未亡人となった原節子が、夫の両親が広島から上京してきて、かいがいしく面倒をみていました。そんな嫁さんの姿は、現代の日本では「あり得ない」お話のようですね。
http://eiga.com/movie/38069/(東京物語・1953年・小津安二郎監督作品)
映画の原節子さんのような女性は、日本国では絶滅したのでしょうか。
うちも超高齢の両親(父97歳・母91歳)の在宅介護ケアをしています。家内の負担が70%、わたしが30%程度になっています。家内は本当によくやっていただいています。感謝しかありません。
夫婦が生存中でも「介護離婚」が多くなっているように聞いています。家内に「見捨てられない」ように努力しないといけないと思いました。還暦すぎたら男は謙虚にならないといけないと思いました。
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