若い親子が地域防災に立ちあがってほしい
2017年8月26日(土曜日)は、わらこう夏祭り。若い親子連れの人達が大挙繰り出して来ていました。今までの地域防災活動や講演会、訓練などでは見かけない世代の人達です。
各地域活動団体の担い手や参加者は年々高齢化し、若い人たちが参加しないことが、どの種の団体でも悩みです。私たちの情報発信が若い世代に届いていないのでしょう。
若い人たちが防災訓練に参加しないことが悩みであると伝えますと、津田喜章さん(NHK仙台放送局アナウンサー)は、強い言葉で言われました。
「災害で最も死んではいけない人たちが無関心であることは絶対にいけないこと。防災訓練には絶対に参加しないといけない。地域も頑張って、若い世代への働きかけを諦めてはいけない。若い世代も自分たちと子供を守るために防災訓練には参加しないといけない。」
津田喜章さんとは、2014年の仙台放送局でのラジオ収録で知り合いました。翌年の2015年の東北被災地交流ツアーでの最終日に、塚原奏介さんと一緒に仙台市での懇親会へ来ていただきました。ご自身も石巻市で被災されただけに、強い説得力があります。
地域内連携協議会の夏休みラジオ体操教室の3年目ですが、今年は若い世代のご家族の参加が目立ち、3世代の参加もありました。
東日本大震災を石巻市で体験された今野清喜さん(2015年10月11日に下知で講演頂きました。)もこう言われました。
「地域で多くの人が亡くなりました。常日頃の繋がりがとても大事です。盆踊りの時に炊き出し訓練をしていて、参加されている町民は防災意識が高く、皆助かりました。亡くなった人たちは、行事へも防災訓練へも参加しない人たちでした。」
「要援護者や高齢者の皆さんも「助けて下さい」と周りの人に遠慮なく言う事です。それにより地域の人達が結果的に早く避難できます。よくあるのは私は高齢だから逃げないとか言う人がいます。放置して逃げることが出来ず説得中に津波に巻き込まれ命を落とした人もおられました。」
「自分がどんな地域に住んでいるのか。地域の特性と特長、危険個所を知ることです。
東北の人達の「命がけの教訓」に下知地域の人間は謙虚に耳を傾けるだけでなく、普段から自ら家族ぐるみで避難訓練を繰り返しやってください。他人任せでは命は守れません。
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