今上天皇は日本人の良識
今上天皇は皇后とともに沖縄県を3日間の予定で訪問されています。皇太子時代から言えば今回を含め11回目の訪問となります。沖縄は先の大戦で凄惨な地上戦が行われ、当時の沖縄県民の4分の1が亡くなられました。
旧日本軍は守備隊の精鋭部隊の多くを台湾に転進させ温存し、沖縄県民を「人間の盾」のように地上戦に満足な武器も持たさず動員しました。女学生も看護要員で動員しました。当時の皇民化教育は沖縄で徹底して行われたために犠牲者も多かったです。米軍の本土進出を1日でも遅らせるための「捨石」に沖縄をしたのです。
昭和天皇は敗戦後、地方訪問をしました。沖縄県だけは行くことが出来ませんでした。その意向を継いだ今上天皇は皇太子時代の1975年から沖縄訪問をしました。その時に火炎瓶を投げつけられても戦没者の慰霊のための訪問を繰り返しました。10回訪問したのです。
安倍内閣や自民党の粗悪な戦前回帰の改憲案や、日本を戦争国家にする画策ばかりしている自民党の政治屋に比べ、今上天皇は真摯な心をもって戦没者の慰霊をされてこられました。自国民だけでなく敵国民や現地で犠牲になった国の人達の慰霊もされています。
私は天皇制の信仰者ではありません。しかし今上天皇・皇后陛下は、「良質な日本人」のあるべき姿を体現されています。あらためて凄い存在であると感心しました。
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