地域代表の高知県議会議員である坂本茂雄さんから「県政かわら版・2018年晩夏号・NO57)をいただきました。坂本さん自らが執筆・編集されている「県政かわら版」今回が57号とか。

2003年4月に県議会議員になられて15年目。57号÷15年は、3・8回。年間に3回もしくは4回県政かわら版を発行されていることになります。白黒刷ですが、今回の57号も内容が濃厚ですね。
1面は「6月定例会 求められる南海地震対策の加速化 頻発する災害に学び 安心して暮らせる県政の前進を」「インフラの充実と有効活用に課題あり」との見出し。
2018年度一般会計補正予算の説明がされてます。ポスト「幕末維新博」への取り組みとして、「自然・体験型観光の取り組みの本格化」が上げられています。名古屋に地産外商の店舗を出す計画であるとか。
その関係で、わたしが「海の散帆」(セーリング)をしています香南市夜須のヤッシー・パーク。「体験型(海体験型)の施設の整備の調査をするということで、地元と意見交換をしていたようでした。ハンディのある人でも帆走が楽しめるハンザ・ヨットの拠点にヤッシー。パーク西側海面がなればいいなと思います。

2面は「はりまや橋一宮線 工事再開に課題はないのか」「統合型リゾート施設整備法案 廃案を求める意見書 自公の反対で否決」との見出しと記事です。
都市計画道路・県道はりまや橋ー一宮線ですが、そもそも計画された時期が30年以上前の事であり、現在の「高知市中心商店街」となっている秦南町のイオンモールが存在していない時期の計画でした。とでん西武百貨店もあり、現在よりアーケード商店街も集客し、元気でした。
当時は交通需要も多く、渋滞緩和に南北道路の貫通は市民からの要望も強いものでした。しかし20年ほど前からの都市構造の変化しました。高知市の中心商店街が、はりまや橋―大橋通りのアーケード街から、秦南町のイオンモールに移行した事。
新堀川に蓋をして道路を拡幅する道路計画ですが、歴史的な史跡や、シオマネキなどの希少生物の生態系維持の問題が浮上してきました。地元の住民組織と言われている「まちづくり協議会」なるものが、記事で指摘されていますように「計画策定プロセスの透明性、客観性、合理性、公正性の観点から疑問であること。4車線への道路拡幅前提の自転車・歩行者道での安全確保が子供の安全確保とは言えるものではないこと。」と指摘されています。


「希少野生動植物保護の観点もきちんと担保出来てはいない。」と言う観点から、工事再開に反対したようですが、283Mの道路工事で国が27・3億円、県が9億円、高知市が2・7億円をかけて、新堀川の大半を蓋をし、道路が4車線に拡幅することになりました。
10年前のレポートです。
http://www.nc-21.co.jp/dokodemo/whatnew1/shinborikawa/shinborikawa4.html
韓国ソウル市は清渓川の高速道路を撤去し、親水空間をこしらえました。ソウルの親水空間「清渓川(チョンゲチョン)復元事業」です。


また統合型リゾート施設なるものは、中身がよくわかりません。日本は既に「ギャンブル大国」。パチンコ、競馬、競輪、競艇と所轄官庁が異なるだけでギャンブリ施設は数多く全国にあります。
全盛期の3分の2程度の売り上げになったとはいえパチンコ業界は27兆円規模。3兆円程度のカジノと統合型リゾート施設が出来たところで、たいした経済波及効果があるとは思えませんね。
県当局も努力はしましたが、ルネサス高知工場が5月末で閉鎖され、多数の雇用が失われました。工場の継承先も見つかっていません。

3面は「南海トラフ地震に備え あらゆる自然災害に学ぶ」「大阪北部地震の教訓 ブロック塀改修の加速化」と見出しにありました。
高知県内では公立小中学校にブロック塀が490カ所あり、うち46カ所が危険、203カ所が「注意が必要」と判定されています。応急対策済みは8月時点で27%で全国平均を大きく下回っています。学校により報告内容の違いがあり、再調査したところ84.6%が応急対策をとっているとのことでした。
また県の推計では、県内の住宅ブロック塀は13万カ所あり、避難道路沿いの危険個所は5000カ所あると言われています。「2012年度から複数の市町村で改修工事に対する補助制度を設けているが、昨年度の補助件数は178件で。これまでの合計でも668件で改修が進んでいるとは言い難い状況です。」とのことです、
「住宅ブロック塀の危険個所は改修補助の活用促進で」より加速化が求められます。と指摘されています。

4面は「西日本豪雨の教訓 災害弱者支援対策の強化」「避難行動要支援者名簿から個別日年計画策定へ」とあります。西日本豪雨でも、亡くなられた方の大半が高齢者や障害者の人達でした。
「被害の大きかった岡山県倉敷市真備町地区で、市が身元確認した死者51人の約8割にあたる42人が、障害者や高齢者で自力で避難することが困難な「要支援者だったことがわかっています。」と記事にあります。
「要支援者名簿」を作成はしていても、要支援者への具体的な避難計画などを定める「個別計画」は、今回被害を受けられた岡山、広島、愛媛の市町村の8割が、要支援者に「個別計画」を策定していませんでした。
やはり日頃からの連携が必要であるとのことです。
坂本茂雄さんは、県政かわら版(57回発行)以外に「県政意見交換会」を開催されています。「第67回県政意見交換会」は9月16日(日曜)に、16時から下知コミュニティ・センターで開催されます。私も参加しようと思っています。
「第68回県政意見交換会」は、9月18日(火曜)18時から高知市共済会館3階で開催されます。こちらも15年間に68回も開催されておられます。年間4回から5回開催されています。
坂本茂雄さんの県政意見交換会は、感心するのは、高知県の予算事業の解説があり詳細な資料をいただけることでです。
2016年3月に開催された@県政意見交換会」です。
http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2016/03/post-de9b.html
最近のコメント