昭和小での避難訓練
2018年12月16日(日)ですが、下知地域の拠点小学校である高知市立昭和小学校での校区住民主体の避難訓練が行われました。主催は小学校の北側の日の出町、・弥生町にある日の出・弥生町自主防災会(大﨑修二会長)と日の出南自主防災会(前田会長)でした。
児童や教員などが居ない休日・夜間に南海トラフ地震が発生。自宅から徒歩で避難場所である昭和小まで避難するという設定で訓練が行われました。
午前9時半に運営スタッフが昭和小正門前に集合。進行の点検を行いました。訓練は10時に各自自宅をスタート。西門と南正門から住民が正面玄関へ「避難」してきます。
緊急時は土足ですが、今日は訓練ですのでスリッパを履いて頂いて階段昇降。南校舎の屋上を目指します。足腰の弱い人達は南校舎2階の和室へ行かれます。そちらで避難所名簿の記名と集計をします。
完了しますと場所は北校舎の3階理科室へ移動。そこで防災講習会を行いました。高知市役所地域防災推進課の職員と防災会役員による今回の避難訓練の目的と狙いが話され、昭和小避難所の概要が説明されました。
大災害時は普段使用できる水洗トイレが使用できません。そのため非常用トイレを使用しますが、その使用方法が説明されました。水を吸収する素材が非常用トイレに使用されています。
その後「昭和小避難所見学ツアー」が2つの班に分けられ行われました。
防災倉庫の備蓄備品や、各町内で災害時に割り当てられた避難場所としての教室も外から見学しました。
そして理科室へ戻り、各住民各位が気が付いた点、改善点をいくつか出されました。
「防災倉庫ですが、生徒や教員の非常用食料の備蓄がありますが、住民のものはありません。今後の改善点です。」
「要介護者を連れて避難することは、階段なのでとても大変。住民同士のサポートが必要ですね。」
「寒かったので防寒具などの備蓄は必要ですね。」
「AEDの使用方法や救命訓練などもする必要があります。」
「夜間で停電した時は不安であると思いました。」
「正面玄関のキーBOX(震度五を感知すると自動的に開錠。屋上のキーなどが取り出されます)は心強いです。」など多くの意見や感想が出されました。
鈴木敏恵先生が、昨年昭和小に寄贈いただきました太陽光発電・情報端末充電器も防災倉庫にあります。日当たりのいい面に設置されていますので、いつでもスマホや携帯電話に充電可能です。その点はとても心強いです。
http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2017/11/post-ecfc.html
とは言え昭和小の避難所としての機能は「道半ば」です。防災倉庫に寸胴鍋や大鍋がありましたが、熱源であるLPガス器具がありません。避難時に「暖かい食べ物」を供給できるようになればいいなと思いました。
下知コミュニティ・センター屋上に設置されている「LPガス災害時ユニット」を設置する必要性がありますね。
http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2016/09/post-65a3.html
いろんな課題が見つかった避難訓練でした。運営スタッフを入れて100人近い参加がありました。心配されたお天気も訓練終了時まで持ちました。運営関係者の皆様ご苦労様でした。校長先生・教頭先生もありがとうございました。
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