人にやさしい避難活動~要配慮者に寄り添いながら~
2018年11月25日(日)はオーテピアと言う県と市の合築図書館へ初めて行きました。威圧感のある気持ちの井悪い外観なので中へ入る気が全くしませんでしたので、今回「人にやさしい避難活動~要配慮者に寄り添いながら~」(NPO法人福祉住環境ネットワークこうち・笹岡和泉理事長・主催)の防災フォーラムと防災施設見学ツアーがありましたので入館しました。
見学ツアーの後にトークセッションがありました。登壇者は、広末幸彦氏(高知市中心街再開発協議会会長)、村田一平氏(自立生活センターアライズ代表)、杉野修氏(NPO法人まあるい心ちゃれんじ応援団理事長)、飯島亞希(高知県地域福祉政策課課長)、西野美香(高知県障害福祉課課長)でした。コーディネーターは西田政雄氏(NPO法人高知減災ネットワーク会長)でした。
司会者の西田政雄さんは「オーテピアは防災機能が充実しています。しかも商店街に隣接しています。観光客や外国人も多く訪れる場所の中にあります、障害者の方もたくさん来館しています。今回は笹岡和泉さん達と連携してフォーラムを開催しました。
また100円ショップと提携して、100円で購入できる防災グッズの展示もしています。来週の12月2日(日)の「市民とつくる防災フォーラム」でも展示します。まずは商店街の立場から広末さんお願いします。」
広末「わたしは元は商店街で金物屋をやっていました。3世代オーテピアの元の追う手前小学校へ自宅から通っていました。都市化してマンションなどが増え地域の繋がりが薄れて来ました。とは言え南海地震の脅威はあります。先日もはりまや橋校区防災会連合で防災訓練をしました。ようやく再スタートしたばかりです。
買い物客や観光客(外国人も)や障害を持たれた方との一緒になった防災訓練もしたいところですが、まだまだ追いついていません。」
西田「障害者のお立場で村田さんのほうから、自己紹介を兼ねて現在の状況をお願いします。」
村田「わたしは重度の障害者です。下半身は動かすことが出来ず、移動も電動車いすです。病院に2年、施設に2年、自宅に10年いました。ようやく最近1人で暮らせるようになりました。自立生活プログラムを(社会や地域で生き抜くためのプログラム)を常に考えています。
障害者当事者目線での自立と防災を考えています。」
西田「杉野さんからもお願いします。」
杉野「東日本大震災では、障害者の亡くなる率が健常者の倍でした。平成27年災害弱者支援センターを立ち上げました。うちの場合は菓子工房で知的障害者を雇用しています。軽度の障害者ですが、18歳で特別支援学校を卒業しますと防災のちしきは。途絶しますISOの規格に合格する菓子作りをする中で知的障害者に特化した防災システムも考え実行してきました。」
西田「県の地域福祉や障害福祉のお立場からはどうでしょうか?」
飯島「市町村に災害時要支援者名簿をこしらえるようにお願いしていますが、どうしても名簿作成に協力していただけない方がおられます。根気よく説得していく以外に方法はありません。」
西野「ヘルプマークを普及するように活動しています。障害福祉課のHPからもダウンロードできます。」
真剣な話のやりとりに、ただただうなづくしかありませんでした。電動車いすは200キロ近く重量があります。斜路でないと髙い建物へは避難えきないです。APパーキング、ひろめ駐車場、パチンコ123の駐車場ぐらいです。
時間の制約で「あっという間に」トークセッションは終わりました。防災関係で、ようやく検討する課題になりました。さわりの議論だけでしたが、とても重く本質的な問題でありました。
主催者の笹岡和泉さん、司会の西田政雄さん、出席されたパネラーの皆様ありがとうございました。大きな課題を与えていただきました。
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