高知土木事務所からの回答
高知市二葉町と若松町の堀川耐震護岸工事を高知県高知土木事務所が4年ほど前から施工しています。そのうち初期段階で建設された耐震護岸堤防と、現在建設中の耐震護岸堤防とが、高さと幅が異なっている問題について、2018年12月15日に住民説明会が行われました。
http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2018/12/post-f98a.html
説明会当日の県土木側の説明は、住民サイドでは納得できるものではなかったため、あらためて文書と図面などでの工法の説明を求めました。その回答が12月26日付で送付されてきました。
その説明によりますと
「嵩上げと、コンクリートの腹付の施工については、既設堤防の部位を3センチはつり骨材を露出させ、直径13ミリの鉄筋を接着剤で固定する。」
「鉄筋量は現在施工中の堤防より1・3倍になる。」
「鉄筋の設置後にコンクリートを打設し、現在工事中の堤防と(初期段階で建設された堤防)とを一体化させる。」との説明です。
「設計や施工方法については、土木学会の基準に基づいている」とのことでした。
さらに岩手県と神戸市との「嵩上げ施工事例」を2例提示しています。
説明では「若松町地区と同等に既存堤防を嵩上げする場合は、既存構造物の表面をはつり。嵩上げコンクリートと一体化させるため鉄筋を設置した後で、新たにコンクリートを打設しています。」とのことでした。
ありきたりに土木工事では「よくやっている」という説明でした。
また説明会で出た意見で「津波により船舶などが堤防に衝突しても大丈夫か」ということに関しては「土木学会の基準に則って鋼管杭やコンクリート構造物などの構造設計及び施工を行っているため、L1地震の津波では船舶が堤防に衝突しても倒壊しないと考えております。」との見解でした。
とは言え嵩上げ堤防の強度が試された津波による事例はないので、「本当に強いのかどうか」については正直わからないのではないでしょうか。
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