注目の高知市人事異動
2019年3月25日の高知新聞夕刊1面と3面に高知市役所の人事異動の記事が掲載されていました。「海抜0メートルの海に隣接する軟弱地盤の二葉町の住民」としては、関心があるのが、災害対策部と健康福祉部の人事です。
災害対策部では、「ツートップ」が変りました。部長の黒田直稔さんは退職。副部長の山本聡さんは、新設の「地域共生参事」として健康福祉部副部長に移動されました。
新任の部長には松村和明さん(前商工観光部長)になりました。また部長級で西村浩代さん(前防災政策課長・参事)が、「防災対策部災害支援担当理事・)になられました。
「災害対策支援理事」と「地域共生担当参事」は新設のポスト。記事でも「新設の災害支援担当理事と地域共生担当参事には、いずれも実務にたけたベテランを配した」とありました。
「災害支援」は減災対策では重要な役目を担います。とくに高知市の場合は、海抜0Mから2Mの低地の市街地に13万人の住民が居住し、学校も事業所も病院も、商業施設も、介護所もあります。南海トラフ地震が起きた場合に、水没し避難ビルで孤立している市民にどう支援して「命をつないでいくのか」は大事なことです。
地域の共生もとても大事なテーマです。山本さんは防災部署も長いですが、その前は地域コミュニティ推進課長でした。防災から福祉部署に前回移動されたときは「避難所に可能であれば、飲料水も食料も備蓄し、何も持たないで避難できることが理想である。」と言われていました。正論であると思います。
西村さんは昨年度は「スマホDEリレー」で下知地域は大変お世話になりました。市街地の2800ヘクタールが水没する高知市です。「具体的で有効な」支援策を出していただけると期待しています。
高知市も「とりあえず防災」対策から脱皮し、本気で「命を守る」「命をつなぐ」「生活を再建する」という事前復興計画を策定し、市民とともに協働してとりくめるようになっていただきたいと思います。
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