今治市防災士会の研究会に参加しました。
2019年6月9日は、今治市防災士会の研究会に参加しました。気象予報士の岩崎公彦氏の気象に関する講演会でした。今治市防災士会は60人を超えるメンバーが集まっていました。来月の7月28日も研修会を開催します。(その研修会に二葉町・若松町防災会は遠征研修会として参加します。)
岩崎氏の講演はまずは、気象の基礎知識、天気図の意味するものを説明されていました。集中豪雨などの極致気象の場合の判断をする場合、大局観は気象庁の出す情報や、天気図などを見て、意味をしっかり把握することが必要であることを言われていました。印象に残った言葉を記述します。
「テレビなどの天気予報は、2分ぐらいの時間で解説します。短い言葉で凝縮した情報を伝えています。」
「高気圧は時計周りに風が吹き下ろしている。低気圧は反時計回りに風が吹きあがっています。」
「チベット高気圧の張り出しで中国のゴビ砂漠の吹きあがった細かい砂が偏西風に乗って日本へ来るのが黄砂です。」
「標高が100M上がると、気温は0・65度下がります。1000Mですと6・5度下がります。また5000Mの高層天気図を理解すると、気象の変化がよりわかるようになります。」
「最近気象庁が出してきた、5段階の警戒レベルの情報は理解が難しい。要は避難指示や、特別警報が出た後で避難することは難しい。その前に地域での兆候をつかんで、日ごろから地域で話し合って避難行動を早めにしてほしい。」
「最近はベランダ浸水なんてあります。排水溝が枯葉などで詰まり。水はけが悪くなって部屋が浸水する。大雨が予想される気象になる前に排水溝の掃除は必要です。」
「行政側も避難指示を出す場合は広域避難の情報しか出せません。地域の細かい情報まで把握ができないからです。その情報をもとに地域が独自に避難する基準を事前に話し合い自主避難する行動につなぎましょう。」
今治市防災士会の伊藤事務局長からは「避難しても空振りになることもあります。無事でよかったね。と思いましょう。また避難所運営側としては、おみやげに非常用備品を配布したり工夫し、心遣いをしましょう。」と前向きな提案もされていました。講演会修了後活発な質疑応答もあり,いまさらながら今治市防災士会のレベルの高さを思い知りました。
高知からは今後の交流を深めるために筒井高知市防災士会連絡協議会会長も,あいさつ代わりに参加しました。川上政寿(潮江地区防災士会)や、橋本富士夫(若松町防災会)、西村健一(二葉町防災会)も研究会に参加し、傾聴しました。
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