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2019.07.30

今治市防災士会の皆様との合同研修会

バスバス研修  2019年7月28日(日曜日)ですが、二葉町自主防災会・若松町自主防災会、他高知県内防災会有志30名は出発地の下知コミュニティ・センター前に午前6時50分に集合、7時に出発しました。


 


 バスの中で参加者各位、マイクを巡回させての自己紹介がありました。続いて「地震・津波から逃げる」(作成岩手県山田伝津館の菅野和夫さん)のDVDを社内で鑑賞しました。
 このDVDは2011年3月11日の東日本大震災時に撮影された各地の揺れの事例がありました。震度6弱の揺れでも固定していない家具は倒れ、中身が部屋に散乱。足の踏み場もない有様。つくづく家具の固定、もしくは寝室には家具を置かないこと。大事な教訓です。


 


 9時過ぎに会場の今治市総合福祉センター4階に到着しました。高知からの30人は、3つの班に分かれます。10人ずつのグループになり、今治市防災士会の参加者も3つの班に分かれました。


 


 主催者として今治市防災士連絡協議会の松田俊一さんが開会の挨拶をされました。高知からは下知地区減災連絡会の坂本茂雄さんが挨拶されました。


 


 まずは全体研修として今治市防災士会・副会長の砂田ひとみさんが、「避難所開設ってこんな感じ」と言うテーマで講演されました。講演内容で印象に残りました言葉を記述します。
砂田ひとみさんTKBの原則イタリアの避難所  「日本の災害時の避難所は劣悪です。アルピニストの野口さんが言われるのは、ソマリアの難民キャンプより日本の避難所の環境は劣悪です。」


 


「3年前の熊本地震による直接の死者は50人。地震後の避難生活の中で亡くなられた人は215人になり、4倍です。災害後に亡くなる人が多いのは避難所の環境が劣悪過酷であるからです。」」


 


「避難所はT・K・Bが大事です。トイレとキッチン(台所)とベット(寝室)が大事であります。スフィア基準では、避難者1人当たりの専有面積は3・5㎡。トイレは20人に1つは必要です。


 


 スフィア基準について https://akari-media.com/2018/07/11/member-324/


 


「日本の硬い床での雑魚寝の避難所の環境と異なり、日本同様の地震国、火山国で災害の多いイタリアでは全く異なります。災害時48時間以内に、広いスペースのトイレと、キッチン・カーもシェフ付で到着します。


 


 ユニットのシャワー付きの車や、ベットなども運ばれます。」とか日本とは大違い。基本的人権がイタリアでは普通に尊重されていますね。日本は避難所生活には人権はないおつぃか思えないですね。


 


 話は共感できます。人それぞれの生活を考えたときに対応できないことがわかります。どうしたらいいのかの知恵は今のところありません。


 


 配布された資料を見て、思いつくところを書きました。


 


「自宅に留まることが困難な人たちが避難所へ来られます。避難所運営委員会の役員各位も、家族や自宅、隣近所の安全確認をされ、非常持ち出し品を持って避難所へ。道すがら被害状況を把握すること。」
避難所開設オールインワンBOX_NEW  今治市防災士会は「避難所開設任務分担カード(ミッションカード)を使用しています。避難所に到着して最初にミッションカードを手に取った人は、避難所運営委員長が来ていなくても、「避難所開設ミッションカードを」を使用して、避難所に到着し、動ける人たちと役割を分担し、避難所を開設し、運営することを目指しています。
避難所開設訓練・ミッションカード_NEW  避難所が受け入れる体制をこしらえてから、地域住民を受け入れるようです。


 


 「避難所開設任務分担。チェックシート」があります。


 


 手順としては、「運営本部の設置・受付の設置」→「避難所の安全確認・建物の内外部の点検」→仮救護所の設置→災害時トイレの設置→自治会ごとの受け入れ、避難者名簿に記入。
避難所開設訓練シナリオ1_NEW避難所開設訓練シナリオ2_NEW避難所開設訓練シナリオ3_NEW避難所開設訓練マニュアル1_NEW  被災状況の集約し、災害対対策本部に報告。備蓄品の確認。排泄物・治療廃棄物。運搬待機場所の設置。ごみの集積スパースの確保。選択物干し場の確保。喫煙場所の設置など。


 


 「避難所開設オールインワンBOX]が、避難所入り口付近に設置されています。開設準備の流さをスムーズにするためにミッションカードが入っています。案内シートや避難所生活のルール表なども張り出されるようにセットされています。


 


 流れの説明、オールインワン・BOXの説明は伊藤雅章さんがされました。


 


 参加者は3つのグループに分けられ、高知組30人も10人ずつ3つのグループに分けられました。「避難所開設訓練シナリオ」を皆で読み合わせをしました。


 


 坂本茂雄さんもレポートれています。「避難所開設訓練シナリオ」は、防災訓練に今まで参加したことのいない人も、役割が与えられ、声を出して役割を果たしますと真剣に訓練に取り組まれていました。
避難所開設訓練・ミッションカード_NEW避難所開設訓練シナリオ1_NEW避難所開設訓練マニュアル1_NEW  二葉町での訓練は、それぞれの部署に「指示書」を置いてあり、それに基づき避難所を開設し、運営していくものでした。部分部分の担当部署の役割がわかっても、全体像が見えない訓練になっていたかもしれないです。
避難所開設オールインワンBOX_NEW  今治方式は避難所開設の流れが、参加者全員にわかります。役割を避難所運営側と避難住民側に分けています。一段落すると役割を交代しますとお互いの立場が良くわかり、避難所運営の在り方を見なおすこともできるようになるでしょう。


 


 二葉町版、下知版の「避難所開設・運営訓練シナリオ」を今治版を参考に作成してみようとおもぃました。

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