緊急行動要支援者と向き合うマインドイトル
2019年8月25日(日曜日)ですが、18時から下知コミュニティ・センターにて「緊急行動要支援者と向き合うマインド」(主催・下知地区減災連絡会)というテーマで講演会が開催されました。講師は湯井恵美子さん(福祉防災コミュニティ協会認定コーチ)です。
休日の日曜日ですが、熱心な参加者が21人集まっていました。ご自身も重度の知的障害を持たれた息子さんを育て、保護者会の役員として、行政との折衝も行われて来られました。豊富な体験と実践を踏まえられていますので、言葉に説得力があります。講演会の中で、印象に残った言葉を記述します。
「福祉事業所は、開設の際、消防の防火対策はしています。でも福祉事業所の事業継続(BCP)を考えた場合は、地震災害対策を検討しないといけません。そのためには人材育成と地域の住民の皆様との信頼関係が必要です。」
「昨年6月に大阪北部地震がありました。小さな地震でしたが、日本1防災に不熱心な大阪でしたから、大きな被害が出ました。阪神淡路大震災後、家具の固定が叫ばれていましたが、していない人が大半で、家の中がぐちゃぐちゃになりました。今後は家具の固定をする人が増えるでしょう。」
「助けて!という小さな声を、どうやって聞くのか。それを地域で防災されている人は意識してください。」
「災害発生後、避難所は支援が届きますが、支援の届かないところ(一部損壊した自宅など)へ行くことは難しい。」
「地域のお困りごとをどう集めるのか。最初から考慮することが大事です。」
「楽しい避難所にしないと、ストレスで死んでしまう人が続出します。」
「介護ベットは必要です。ケアする人の負担の軽減化につながります。」
「誰1人散り残さないことを実現するために、助けるー助けられる関係から助かるへ」
「個人備蓄は、わが子への贈り物」
「SOSカードの提示をすること。自分の障害を表示することは大事です。
「自分の得意なこと、好きなことも表示しましょう。とても大事です。」
「どんな人も力があります。人を集めてエンパワーメントの世界になります。」
後半は参加者が6人ぐらいの班にわかれ、3つのグループで、福祉事業所の開設の避難所開設ゲームを全員で行いました。まずは参加者が皆で役割責任者になります。
湯井恵美子さんのほうから、次から次に「条件付与」がされました。
「外国人の避難者が来ました。英語はできますが、日本語はできません。」
「人工肛門の人が避難してきました。」
「痰の吸引が必要な人が避難してきます。非常用電源が必要です。」など、難問ばかり。しかも短時間で各部署のリーダーは決断しないといけない。
大変意義のある講演会でした。湯井恵美子さんありがとうございました。
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